ウェディング・シンガー


評価 : ★★★★☆
(1999/2/20公開 アメリカ/ギャガ 97分)

君を笑顔にかえる世界で一番幸せな仕事

アメリカで公開した時、大好きな人と観ると幸せになれるという<噂>があったことをご存知ですか?

新年最初の映画なんで観てちょっと幸せな気分になれそうな映画を選んでみようかな~ということでコレに決定。
ちょうど広告チラシのコピーも「大好きな人と観ると幸せになれる」っていう噂があったって書いてあったしね~。

内容は、自分の結婚式当日に花嫁(アンジェラ・フェザーストーン)に逃げられて落ち込んでいるウェディング・シンガーのロビー(アダム・サンドラー)と、婚約者グレン(マシュー・グレイヴ)との結婚式を控えてマリッジ・ブルー気味のウェイトレスのジュリア(ドリュー・バリモア)がお互い相談に乗るうちに友情を超えて惹かれあうようになるのだが、お互いの立場上、なかなか言い出せないまますれ違ってしまう。しかし、ジュリアの結婚が一週間後に迫ったある日、ロビーはグレンがとんでもないプレイボーイだと知って二人を追いかけて飛行機に飛び乗り、ファーストクラスに居合わせた乗客達の応援を受けて、自分の本当の気持ちを歌に託して伝えようとするラブコメディ。

けっこうありがちで先が読める展開なんだけれど、なんだか可愛らしいお話で観た後とっても幸せな気分になれる映画です。なんでだろうね~、先がわかるのにやっぱり笑顔で最後まで微笑ましく見てしまうわけですよ。
だから観たら幸せになれるっていう噂はあながち嘘じゃないと思う(笑)

それに何より、ドリュー・バリモアの笑顔が最高!もうとびっきりキュート!
え?ドリューってこんなにカワイイ人だったっけ?って思いましたよ、おいらは。マジ、びっくりです。
ドリュー本人の私生活はけっこう無茶苦茶で修羅場満載(ドラッグやスピード結婚&離婚など)で有名なんだけど、そんなことを微塵も感じさせないほどの純粋無垢で可愛い笑顔にノックアウト!あの笑顔だけで評価0.5Upしちゃったよ(笑)
観る者の心を幸せにするようなストーリー展開の映画ってけっこうあったりするけれど、見る者の心を幸せにしちゃう笑顔っていうのは実はけっこう貴重だと思うんだよね。この人の笑顔を見るだけで元気になれちゃうとか幸せになれちゃうって素敵じゃない?
特に、この映画に出てくるドリューは、べつにものすごーく美人ってわけでもないし、ものすごーくスタイルがよいっていうわけでもない。どっちかというとちょっぴり太めのぽっちゃり系で、本当にもうどこにでもいるコって感じ。
主役のアダム・サンドラーだってべつにカッコイイわけじゃない・・・ていうか、ハッキリ言ってダサイよ、特にあの髪型がイケてない(笑)・・・ま、そこはもともとコメディアンだし。
だけど、とってもいい雰囲気なんだよねえ・・・二人とも「いい人」ぶりがものすごく出てて、二人がお互いの本当の気持ちに気づいた後に自然と惹かれあっていくところは観てて応援したくなってしまう。だからファーストクラスのお客様大活躍とかありえない展開に普通ならちょっとひいてしまうところなんだけど、逆に手伝ってやってくれてアリガトウって拍手モノの気分で見れるんだねぇ(笑)
主人公が彼女を追いかけて飛行機の中で歌った歌は冷静に観てたら決して格好よくない歌詞なんだけれど(笑)、素朴で純粋で大きくて優しく包んでくれるような愛を歌っていて、「この人とだったらお金がなくても幸せだろうなあ・・・」って素直に感動しちゃったよ。おかしいなぁ、コメディ色強いのに感動って(笑)
・・・それにしても本物で本人役のビリー・アイドル(老けたなぁ・・・)とかスティーブ・ブシェミとか、ちょっとしか出てこないのにインパクト大でオイシイ役所だな(笑)

幸せな結婚ってなんだろう?
「愛よりお金」?「お金より愛」?
どっちが幸せかなんてそれぞれの価値観にもよるからわからないけど、心が満足であればそれで充分なんじゃないかな~。売れないシンガーのダサい男でも、特に美人じゃない太めのウエイトレスでも、お互いが相手を運命の人だって思えたらそれでいいじゃない。やっぱり結婚相手は運命の人って思いたいし、いつまでも仲良く思いあって一緒に年をとっていきたいじゃないか(笑)
映画の中で「年老いた二人を想像する」っていうセリフがあるんだけれど、面白おかしいラブコメ調のわりにはこのセリフってけっこう深いよね。今だけ楽しい関係か、未来まで幸せを想像できる関係か。
そういう意味で、結婚を考えている人には観てもらいたい作品かな。マリッジ・ブルーって誰にでも少なからずでてくる気持ちだと思うんだけど、年老いた二人を想像できたら不安なんてなくなるかもよ?・・・逆に想像できなくて不安になったら・・・そいつは運命の人じゃないかも( ̄▽ ̄;)

恋をしたことがある人、恋に憧れる人、安心ハッピーエンドな王道ラブコメディを見たい人にはオススメ。
特に片思い中の人には見てもらいたいかな~、もしかしたら告白する勇気とか元気とか貰えるかもしれないですよ。
音楽も聴いたことあるな~っていう80年代のヒット曲満載だし、脇役もオイシイし、ありがちだけど個人的にはほのぼのハッピー系の中でも特に安心して観られるので大好きな映画です。

・・・まあ、だから評価かなり甘めなんだけどぉ~( ̄▽ ̄;)
とにかく主役2人の魅力満載のキュートでロマンティックでハッピーな気分になれるお話なのでオススメ♪
特にドリューの笑顔には惚れますぜ!

そうそう、この二人の「50回目のファースト・キス」も素敵ですよ☆(こちらはまた後日書きます)

# パンフレットは500円。ドリューとアダムのハッピーな笑顔満載で、映画同様ハッピー気分おすそ分けって感じのつくりになってます。ラストページの結婚式の写真は本当にラブコメにピッタリのコンビって雰囲気がよくでています。

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ライフ・イズ・ビューティフル


評価 : ★★★★☆
(1999/04公開 イタリア/アスミック・エース 117分)

人生は、たからもの。

いつかこの作品を取り上げようと思ってずーっと書いていたんですけど文章がまとまらなくて・・・もうね、この映画は一言で語り尽くせない魅力が満載なんですよ。
人としての愛のあり方というか、愛に包まれ愛を与える人生は素晴らしいというか・・・ああ、まとまらない~・・・を繰り返しててね・・・でも、ちょうどヨーロッパ映画祭の3本目でやっていたのでそろそろまとめて公開します(って多分、思うところがいろいろありすぎて文章として表現しきれないからまとまってないと思うけど(^^;)。

あの時代の背景にリアリティを追求する人にはウケが悪かったみたいですけど、私はとても好きな映画です。
ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演作で1998年のカンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞、他にも同じ年のアカデミー賞(主演男優賞、音楽賞、外国映画賞)、ヨーロッパ映画賞などなど、たくさんの賞を受賞しています。

内容は、1937年、イタリアはトスカーナ地方の小さな町アレッツォで本屋を開く志を抱いてやってきたユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)が車の修理中に立ち寄った場所で、美しい小学校教師ドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)が小屋の上から降ってくるというまさに運命的な出会いをして彼女に恋をし、叔父ジオ(ジュスティーノ・ドゥラーノ)の紹介で当座の生活のためにホテルのボーイになって、なぞなぞ好きのドイツ人医師レッシング(ホルスト・ブッフホルツ)らと交流したりしながら、ドーラの前に何度も思いがけない方法で登場。いつしかドーラもグイドに心惹かれるようになり、幼馴染との婚約パーティの席で、大胆にも2人で逃げ出して結ばれる(※ここまでが前編)。
息子ジョズエ(ジョルジオ・カンタリーニ)にも恵まれ、幸せな日々を過ごしていたが、時はムッソリーニによるファシズム政権下でユダヤ人迫害の嵐が吹き荒れ、ある日、ドーラが自分の母親(マリザ・パレデス)を自宅へ招待しようとしたわずかな隙に、グイドとジョズエと叔父ジオが強制収容所に連行されてしまう。ドーラも迷わず後を追って、自分から収容所行きの列車に乗り込むが男女別々の建物に入れられて会うことができない。そんな中、グイドは幼いジョズエをおびえさせないように「ここでゲームをやって得点を稼げば戦車が貰えるんだよ」と必死の嘘をつき続けたり、放送室に忍び込んで妻に呼びかけたりと、悲惨な生活の中でもユーモアを交えつつ命がけで愛する家族を想って生き長らえさせるために尽くす姿を描いた感動作。

前半がものすごく明るく楽しい雰囲気で押しまくっているので、最初は、「なんだこの変な奴は・・・口先だけでその場その場を切り抜けていこうだなんて無責任男丸出しだなぁ・・・」とあまりにも一昔前のコメディちっくでありえない展開の連続にちょっと引き気味に観ていたのですが、そのおかげで後半の悲惨な状況の中での親子愛や夫婦愛が余計際立っていることに気付きました。演出やセリフがイイよね。

特にあの「ボンジョールノ!お姫様!」というフレーズが妙に印象的でした。あれって前半では軽薄に聞こえたけれど、後半のあの状況の中で危険をおかしてそのセリフを妻に届けるシーンではもうノックアウトですよ、胸にずっしりくるセリフですね、曲の件もしかりですけど上手すぎ!(そういえば、グイドとドーラの役をしていた二人は現実でも夫婦なんですってね!)

そしてあの子どもへの愛情溢れる嘘。
ユダヤ人という理由で収容所に集められて強制労働させられているのに「ゲームに参加しているんだ、点数がたまって1番になったら最後は戦車がもらえるよ」・・・なんてもう素敵すぎます。嘘をついていられる状況ではないのに息子のことを思い遣ったあの言葉。
ただの道化師めいた人ではなく実はものすごく芯の通った男だったのですね。
あの悲惨な状況の中だというのに、あんなに薄汚れた格好でふらふらになっているというのに、いつも息子と妻のことを想っているグイドは、いつでも光り輝く太陽のような人でした。少なくとも、私にはそう見えた。
息子のジョズエが隠れている前を銃を背中に突きつけながらもふざけた態度で行進しながらウインクして大丈夫だよと安心させるように通り過ぎる父の姿にその大きな愛が表れていて涙が出そうになりました。
だから、物影の向こうからあまりにもあっさりと響いた銃声には一瞬息が止まりました。
あまりにも安易で簡単すぎて盛り上がりのBGMもなくサクッと命の灯火が断たれてしまった。
人の人生ってなんて儚いんだろう・・・っていうのがあのシーンにキュッと詰まってました。
そうだよね、普通、人が死ぬ時でもBGMなんか鳴らないし・・・決定的な死のシーンを見せないというのはある意味とてもいい演出かもしれません。

・・・で、ここで終わってしまったらただせつなく悲しくなって終わりってことで後味が悪いのですが、最後は、「ゲームに勝ったら戦車がもらえるよ、戦車でおうちに帰るんだ」と言ったグイドの嘘が現実になったかのようにアメリカの戦車がジョズエの目の前に現れ、中の人が乗せてあげようって乗せてくれて途中の道で「ママ!」とジョズエが母の姿を見つけて、母子が太陽の光の下で再会するという・・・ラストはちょっとご都合主義的だけど、いいじゃない。
たしかに、本当のユダヤ人の収容所生活はあんなにコミカルに切り抜けられるものではないと思うし、こんなにご都合主義的にいいタイミングで戦車が現れるとは思えませんけど、でもこれは家族を守る一人の男の生き様を描いた映画なんだからOK!
このラストでこそ、「ライフ・イズ・ビューティフル」ですよ、人生ってなんて素晴らしいんだろう!
グイドはいつも大きな愛を与えて、そしてその彼が守り抜こうとした家族の愛に包まれて人生を謳歌しきったんだと思いました。だって最後に命がけでついた嘘が現実になったんだもの!あそこに戦車を連れてきたのはもしかしたらグイドだったのかもしれないって奇跡を感じましたヨ。あそこで嘘が現実になるという奇跡があったからなお、人生は捨てたものじゃない、とても素晴らしいものなんだと思うわけです。

グイドのどんなに困難な状況の中でも愛とユーモアを忘れないその姿勢は立派な父であり夫でした。
ああいうのが「父」なのですよ、世のお父さん達!
あなたは家族を守るためにいつでも命を捨てる覚悟ができていますか?

たしかに、奥さんを探しに出て行かなければラストは親子3人で会えたのかもしれない。だけどそれだと、ただの御伽噺になってしまうからあれはあれでよかったんだと思います。むしろ、グイドが母子を引き合わせたような感じがして、母と子の後ろにこれからはずっといつでもいてくれているような気がしました。
決して完全なるハッピーエンドとは言えないけれど妻子はグイドの大きな愛で守られた気がして、後味悪くなくむしろ清々しさすら感じる映画でした。

あ、そういえばあの医者はかなりいただけない野郎でした。
なんなんだオマエは!使えん奴め!と突っ込みたくなりました、そこが不満~。

それ以外はかなりオススメです。家族愛の形を再確認してみてはいかがでしょうか?

# 旧作、企画上映で観たためパンフレット未購入。

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メリーに首ったけ


評価 : ★★★★
(1999/1/30公開 アメリカ 20世紀FOX 119分)


~アノことだけを考えたおかしなおかしなラブ・ストーリー

タイトルそのままメリーに首ったけになった男たちが繰り広げる爆笑ストーカーラブコメディの決定版。

ちょっと前に「ふたりにクギづけ」のレビューを書いたのですが、この作品はその監督のボビー&ピーター・ファレリー兄弟の名前を覚えるきっかけになったコメディ作品です。それまではあんまりよく知らなかったんだけど、このくだらないのにサイコーに強烈なインパクトが楽しくてある意味天才的(確信犯的というかなんというか)・・・特に犬がスゴイ(^^;(笑) 予告編は全然面白くなかったんだけど、本編は「ムトゥ」以来の場内大爆笑を経験したのを覚えています。
「ふたりにクギづけ」を観てた時にその話をしたら、家族が見たことないって言ってたので、先週レンタルしてきて久々に観ました(半額クーポン配布期間中だったし)。

内容は、高校時代に恋したメリー(キャメロン・ディアズ)を音信普通になって13年たっても忘れられずセラピーに通うテッド(ベン・ステイラー)、明らかに胡散臭い保険調査員ヒーリー(マット・ディロン)、メリーの友人タッカー(リー・エバンス)などなど、メリーに恋した男達が繰り広げるメリー大争奪戦のコメディ。

直接的なギャグ(究極のドジともいう)&下ネタオンパレード・変態ストーカー映画の大傑作です。・・・って書くと下品極まりなくてすごそうですけど、一応、誉めてるんですけどね(^^;(日本語ってムズカシー) だって公開時のチラシのコピーだって「爆笑ストーカーラブコメディ」ですよ!「ストーカー」なのに「爆笑」って「ラブコメ」って・・・すごくない?(笑)
あ、下ネタっていっても「最終絶叫計画」みたいにものっすごく下品で観るにたえないっていうほどでもなく、笑い飛ばせる程度のものですが(笑) うちの家族、「えー(^^;」とか言いながらすごく笑ってましたよ(^^;

主演のキャメロン・ディアズ演じるメリーのキュートでさわやかな容貌が作品に華を添えているような・・・っていうか唯一の救いのような?(笑)
だけど、13年前のハイスクール時代を演じるにはちょっと無理を感じますね、16歳の設定は無理だろう~、だいたいいくら外国人が日本人より老けて見えるっていってもあんな女子高生いないって(^^;
特に、主人公のベン・ステイラー演じるテッドなんて全然イケてないです!
これをキュートというメリーの趣味がよくわからないです、いくら「人間、顔だけじゃないのよ」といってもあれがキュートってのは信じられない(・_・;)(驚) だってあんなことが・・・!(謎)

あと、あの不死身犬には大爆笑する他ありません(笑)
そういえば一時期、動物愛護協会や知的障害者を保護する団体からクレームがとかなんとか言われてたけどどうなったんだろう?叩かれてたみたいだけど、この監督って愛のある撮り方してると思うんだけどなぁ・・・でも真面目な人は理解できないかな(^^;
とにかく何も考えないで笑いたいならこれはまさにもってこいの映画でしょう!
ただし一緒に観る人は選んだほうがいいでしょう。
下ネタのわからない人とかB級映画観ても笑えない人とか泣かせるヒューマンドラマ一筋の人と一緒だとかなりキツイかもしれない・・・そういう意味でこの映画はきっちり評価が分かれる作品だと思いますが、もう何も考えずに笑ってください、それがイチバン!

本編のところどころに登場する謎のシンガーの歌ではないですが本当に「メリーにはなにかあるのさ♪」って感じですね、メリーの魅力の虜になる人が多いのもうなずけます。観ればあなたも「メリーに首ったけ」、ほんとにそんな感じがしてきます・・・その後の行動はかなり衝撃(というか笑劇?)ですが(爆)

とにかくよくできた映画です。製作のファレリー兄弟、作り方が上手い!
細かいところにもきっちりとした伏線がはってあって丁寧なフォローがされているし、映画自体には直接無関係な謎のシンガーが登場するあたりからして笑ってしまいます。イチバン最初にシンガーが歌ってるシーンから入ったので、最初は、なんだこれ?どういう映画?って一瞬当惑したのですが・・・あああ、まさか最後にあんなことになるとは・・・!

・・・ということで、本編につきましてはあの笑いを文章ではそのままお伝えしきれないので詳しい解説は差し控えさせていただきます、興味のある方はぜひ自分の目で観て笑ってください(笑)

# パンフレットは500円で情報満載!「この映画で動物は虐待されていませんが、人間の俳優は捨て身覚悟です。」っていきなり最初のほうの見開きに書いててもうそこからツボ(笑) 登場人物イラスト図鑑(メリーが似てねー(^^;)も面白くまとめてて、パンフレットもとても丁寧に作られていてイイ。

※ 旧CinemaFile掲載文を加筆・修正して掲載。

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奥サマは魔女~魔王の陰謀~


評価 : ★★☆
(1999/5公開 フランス/シネマパリジャン 102分)

今日もパソコンテレビGyaO〔ギャオ〕 Cinemaで観た映画ですが。

タイトルの「奥サマは魔女」で、サマンサが出てくるテレビシリーズの「奥様は魔女」を想定してはいけません。
まったくの別物です。想定していたらきっと騙されたと思うでしょう。
・・・うん、少なくとも私は騙されたと思ったさ(-_-;)

内容は、魔女のモーガン(ヴァネッサ・パラディ)が息子アーサー(ファンタン・ラランヌ)が魔王モロク(ジャン・レノ)の後継者に狙われているので、1歳の誕生日を迎える前にアーサーと同じ誕生日の人間を代理夫に仕立て上げて魔力を取り除いてしまう儀式をしなければとアメリカの実業家(発明家?)ファース(ギル・ベロウズ)に惚れ薬を飲ませるが本当に恋をしてしまい~・・・というストーリー。

ジャン・レノにヴァネッサ・パラディにジャンヌ・モローまで出ているというキャストの豪華さで観てしまったけれど、なんだこの中途半端さは。コメディとしてもファンタジーとしても、ものすごく中途半端。

今にして思えばこのタイトルのセンスからしておかしいと気付けばよかったヨ!
GyaOでは「ヴァネッサ・パラディの奥様は魔女」としか出てなかったけど(この時点で既にタイトル変えてるじゃん・・・)、始まった直後に出たこのサブタイトルの「魔王の陰謀」って・・・「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀」かよっ!?(←昔、チケット貰って映画館で観たからパンフレットあるんです)

とりあえずジャン・レノの悪魔役は意外とハマりすぎでウケたので星1つ。
それ以外は特出してよかった点ってない・・・時間の無駄~というほどひどくもないしだからといって特に面白いわけでもないし。豪華キャストなのと赤ちゃんがかわいいので、かなり甘めに採点して合計で星2つ半ってとこかな~。
特に印象に残るような映画でもないので、オススメはしません(笑)

ちなみにヴァネッサ・パラディは、実生活ではジョニー・デップの奥さんで2人の間には2児がおります。・・・どっちも生活感のない両親だなあ~、さすが俳優(^^;

# パンフレットはネット配信で観たため未購入。

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海の上のピアニスト


評価 : ★★★★
(1999/12/18公開 アメリカ/イタリア/アスミック 125分)

20世紀最後の感動。
大西洋の上で生まれ、一度も船を下りたことがないピアニストの伝説

先日、職場関係で知り合った方にご招待していただいてミッシャ・マイスキーのチェロコンサートに行ってきました。
私は父の影響と映画音楽の影響でクラシックも好きなんですが、仲良しの吹奏楽部の人達もピアノ好き(ピアニストもどき?ってくらいの人)も結婚して引っ越してしまったものですから他の友達の多くは興味がないか寝てしまう人ばかりで(^^;、生で聴けるコンサートに行けるような機会がなかったものですから今回のお誘いは超ラッキー♪(よろしければまた機会があったらお誘い下さると嬉しい~とか書いてみる(^^;)
かなり良かったです!
弦楽器は昔から好きですが(ピアノは少しやってましたが弦楽器はべつに習っていたわけではなく音が好き)チェロってオーケストラでは脇役になりがちな楽器だと思っていて、どちらかというとバイオリンのほうが(これは「ミュージック・オブ・ハート」の影響だと思われますが)脚光を浴びやすい華やかな楽器として好きだったのですけど、今回のコンサートで充分過ぎるほどに主役をはれる楽器だと気付いて新鮮でした。チェロ単独で聴いたことがなかったので、哀愁漂うあの音を自在にあやつる技術を見て素直に素敵と感動したわけです。
クラシック音楽って同じ曲でも指揮者や演奏者が違うとまるで違って聴こえるし、年を重ねて聴くたびに深みを増すんだよね、不思議。時代も世代も越えた感動が常にあるところが素晴らしい。

さて、感動を呼ぶ音楽ということで。
こちらはチェロではなくピアノなのですが、これも音楽が素晴らしい映画作品です。
エンニオ・モリコーネのピアノ音楽がとっても映像に合っていて素敵なんです!
音楽って映画の重要な要素の一つなんですけど、この映画では特にピアニストを主人公にしているため、他の映画に比べてもものすごく重要なポイントになってくるのですが、もう本当に映像と音楽がピッタリ自然にあてはまってて単純な音やリズムの繰り返しもあるんだけど耳にとても心地よい仕上がりなんですよ。楽譜も読み書きできずその場で即興で作曲するため二度と同じ曲が奏でられない天才ピアニストという設定に相応しいあの旋律!
第57回(1999年)ゴールデングローブ賞の音楽賞を受賞しています。

内容は、大西洋上を行く客船ヴァージニアン号の中に生後間もなく置き去りされた赤ちゃんが、見つかった年にちなんで1900(ナインティーン・ハンドレッド)と名付けられ、船内のダンスホールでピアノを聴いて育つうちにピアノに関して類稀なる才能を発揮し人々を魅了する伝説の天才ピアニストとなる半生を描いた人間ドラマです。

もしこの作品が「タイタニック」より先に制作されていたならばかなりウケていたでしょう。アカデミー賞だってとれたでしょう。そういう意味では惜しい作品だと思います。

ティム・ロス演じる1900(ナインティーン・ハンドレッド。主人公の名前です)のどことなく少し寂しげな目と純粋無垢さを見事に演じた演技も光っていたし、あの人間離れしたピアノ演奏シーンもそして奏でられる旋律も素晴らしいものでした。
船の上という時間的にも空間的にも制限された空間でのみ生きるピアニスト、どうして彼が一度も船を下りることがなかったのか、他の人には制限された空間であったけれども彼にとっての「自由」はそこにあったのです、ここが大きなテーマの一つでしょうね。うーん、たくさんの選択肢があるというのが自由ではなく、それを選べるのが自由だということなのですね、深い!
「いい物語があって、それを語る人がいるかぎり、人生、捨てたもんじゃない」という台詞がでてきますがまさにその通りでしょう、彼は最初から最期まで伝説になるべき人でした。

「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督、名曲を提供したエンニオ・モリコーネ、さすがです、素晴らしい要素が満載です。
特に音楽が素晴らしい!あのテーマ曲が本当にいいんです。サントラだけでも充分に楽しめるほどの名盤だと思っています。ちょっとでも興味をもたれた方、クラシック音楽が少しでもお好きな方はぜひ聴いて見て下さい。一時の流行モノにしてしまうには惜しいほどの美しい旋律は聴く価値があると思います。
でも映画的には、伝説だけに一部でファンタジー色が濃い作品なので現実味に欠けててなんだか少し中途半端な感じがしてしまうんですね、同じテーマで現実色の濃い素晴らしい作品があるだけにそこだけが惜しいと思いました。それにラストがちょっとねぇ・・・でもあのラストだからこそ彼は伝説の男なんだ、と思います(ガッツじゃないよ(^^;)。
印象的なシーンはたくさんあるんですけどね。
例えば揺れる船の中でグランドピアノのストッパーをはずしてピアノと一緒に床を滑りながらくるくる回って弾いているシーン。監督の遊び心なのかな?それとジャズピアニストとの対決シーンは特に必見。

美しい映像、美しい音楽、そして感動が詰まった作品でオススメです。

# パンフレットは横長の大型で700円。キャストや脚本・音楽との出会いについて監督インタビューが豊富です。

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トーマス・クラウン アフェアー

評価 : ★★☆
(1999/11/6公開 アメリカ/MGM・UIP 116分)

この恋、時価1億ドル!
誰にも心を許さない男と女、運命を賭けた駆け引きが始まった・・・。

外国人の描く日本っぽいものって、日本人が観たら変なのが多いよね(笑)

数日前に人に聞いて日本ガイドっていうちょっと面白いサイトを見ました。ネタだと思うんですけど(^^;

で、このサイトを観て、昔観た映画の中でストーリーと直接関係ない日本ネタが・・・すごくくだらないんだけどツボにハマって大笑いしたことを思い出したので書いておきます(笑)

この映画、邦題タイトルは違いますが(原題は同じ)実はスティーブ・マックイーン主演の『華麗なる賭け』のリメイクです。
内容は、若き大富豪で実は天才的美術品泥棒というミステリアスな男のトーマス・クラウン(ピアース・ブロスナン)と彼を怪しいと睨んで捜査する女捜査官キャサリン(レネ・ルッソ)もやがてトーマスに心を奪われてしまい~云々というわりと軽快なタッチのオシャレなラブストーリー。

中盤以降は主演男女2人の駆け引きよりというよりも痴話喧嘩(それも女性側の一方的なヤキモチが原因)がクローズアップされすぎてしまってイマイチつまらなかったんで(だんだん退屈してきたんで)評価は少し低めにしました。名画を巡っての犯罪はまさに元ネタの『華麗なる賭け』のタイトルそのままに華麗な犯罪に仕上がっていましたが、ピアース・ブロスナンがどーしても「ちょっとオシャレになった007のジェームズ・ボンド」にしか見えず、オリジナル版のマックイーンのほうが個人的には格好よかったな~と思ったんでね~。

しかし、それにつけても気になるのは作品中にストーリーとは直接関係なく登場する日本的要素。
今日はこれを書きたくてわざわざこの作品を取り上げたようなもんなんだけど(笑)

ピアース・ブロスナン演じるトーマス・クラウンの家の中には今時誰も飾っていないような浅草とかに行けば売っている提灯が2つあったのも笑えたのですが。
イチバンの謎は、冒頭のあの美術館入り口を入ってすぐの吹きぬけになったところの2階からかかっていた旗(緞帳?)の

『昆布JAPAN』

という文字・・・いったい何の展覧会をやっているのでしょう?(笑)
昆布?昆布の展覧会なの?
しかも昆布JAPANですよ、日本産昆布の展示会を美術館で?( ̄ロ ̄;)
そんなん卸売市場ででもやったらいいじゃん、昆布なんかどれもみんな同じようなもんじゃないかよ~!・・・って、どうしようってくらいの突っ込み所満載で、もうこのネタが最初に観た時からずーっとアタマから離れないんです(笑)
ものっすごく興味があります、すーっごく気になります。
ここ数年の疑問なので誰か関係者が観ていたらどういう意味なのか教えて欲しい(笑)

それからヒロインのレネ・ルッソ演じるキャサリン・バニングが飲んでいたあの緑色のジュースの中身はなんなのでしょう、もしかして・・・青汁・・・?(うーん・・・)

# パンフレット捜索中~。今日は道でばったり十数年ぶりに出くわした友人を、うちにお誘いしてお茶しながら喋ってたり数ヶ月ぶりに連絡きた友人と電話してたりしてましたんで捜索途中で止まってます(^^;

※ 旧CinemaFile掲載文を修正・加筆して掲載。

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アルナーチャラム 踊るスーパースター

評価 : ★★★★
(1999/5公開 インド 166分)

もうタイトルからしてB級色強いんですが(邦題つけた人のセンスなのか?)、インド映画です(笑)

内容は、遺産を巡っての史上最大の無駄遣い大作戦!といったところでしょうか~(そこに至るまでが長いのだが)

すごい、さすがです、インドのスーパー・スター(!)、ラジニ・カーント!(いやいや、本当に「ムトゥ 踊るマハラジャ」では本編が始まる前にスーパースターラジニって出るのよ(^^;)
若き日の千葉真一か藤岡弘(どっちも若い頃なんか全然知らないけど)を彷彿させるようなこの当時49歳にしてインド内で15,000のファンクラブと40万人の正会員を持つというこのおっちゃんが主役です。
たしか一時期日本のファンクラブも発足していたような・・・で、たしかファンクラブ特典がタオルだか手ぬぐいだったか忘れたけど「ムトゥ」を意識したものだったような・・・一時的ブームで最近は韓国ブームにおしやられてしまいましたが一時確実にインド映画はブームでした(ラジニは最近どうしてるのかなぁ?)。
私も例に漏れず、インド映画にハマっていた時期がありまして、ちょうどパンフレットを整理していたら箱入りのパンフがでてきたので書いておきます。

いやあ、お気楽極楽街道を突っ走ったお約束のようなストーリー構成!
そんな都合よくそうなるわけないじゃないか!の連続(笑)

前半は「ムトゥ 踊るマハラジャ」、後半は「ラジュー 出世する」のようなストーリー展開。なんだか古きよき日本映画と吉本新喜劇と水戸黄門をごちゃ混ぜにして大河ドラマにして、そこに火曜サスペンス劇場と香港映画とミュージカルを足したような感じ(意味不明)で、これでもか!といわんばかりに映画作りとミュージカルの要素を凝縮したような作品。これこそマサラ・ムービーの王道(笑)

ここまでバカバカしくて爽快なストーリー展開だと中途半端なラブ・コメディを観るよりもスカッとしていいですね、劇場を気持ちよく後にできます。おまけに約2時間40分という長丁場なのに全然長いと感じませんでした・・・まあ、途中休憩が5分ほどあったんですが最近の映画で途中休憩なんて普通ありませんよね~(笑)
ハマればそんな長時間でも許せる映画です。この時期、「ムトゥ」の影響でマサラムービーにハマっていたので全然平気でした(笑)

ついでにとちくるって\1,000もするパンフレットセット(グッズ付)を買ってしまいました(笑)
またこのグッズってのが笑わせるんですよ、いくつかセットになっているんですがポストカードはともかくとしてラジニ特製カレンダーポスターなんてどうするんだこれは・・・貼りたくないです、押しピンの跡がつくのが嫌だとかそういう次元ではなく単純に「どこに貼るんだ、こんなの(笑)」って感じです。話のタネにはいいかもしれませんが使う人がいるのかどうか疑問です(爆)
あまりに衝撃(笑劇?)だったので観終わった直後に友人に電話してパンフレットセットを見せに行きました。友人いわく、「トイレになら貼ってもいい・・・」だそうですが、私はそれも嫌だったのでそのままにしてます(笑)

# パンフレットは先に書いた通りの千円(グッズつき)。今思えばものすごーくレアなパンフです(^^;

※ 旧CinemaFile掲載文を修正・加筆して掲載。

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39 刑法第三十九条

評価 : ★★★★
(1999/5/1公開 東宝 133分)

日本を震撼させる衝撃のサイコ・サスペンスここに誕生
刑法第39条をテーマにした衝撃サスペンス

さて、以前ここにも書いた「(ハル)」と同じ森田芳光監督の映画「39 刑法第三十九条」がパソコンテレビGyaO〔ギャオ〕 Cinemaでやっていたので書いておきます。(最近GyaO率高いですが気にしないように・・・TSUTAYAの半額クーポン待ちなだけです(笑))

ストーリーはというと。
刑法第三十九条・・・犯行時犯人が心神耗弱もしくは心神喪失の場合は罪に問わないという規定をめぐって繰り広げられる心理サスペンス。犯行時に記憶がなく精神障害の疑いのある犯人・柴田真樹(堤真一)と、その被告人の精神障害を詐病として調査する精神鑑定人・小川香深(鈴木京香)のやりとりを描いたお話。

撮り方も脚本もキャストも素晴らしいですね。サスペンスで通すのか微妙な笑いをもってくるのかってところがちょっと中途半端なところがありましたが、あれだけ静かな映画であるにもかかわらずこの私が当時、劇場での上映中一回も時計を見なかったんですから出来としてはいいんじゃないでしょうか。全体を通してピーンと張り詰めた緊張感に引き込まれる映画でした。
ただ、静か過ぎてキャストの声の大半がぼそぼそ言って聞こえるので非常に聞きづらいのが難点。そういう手法なんだろうけど・・・劇場だとまだ聞こえるんだけどねえ・・・自宅テレビではちょっと・・・かなり音量上げないと聞きづらすぎ。
演出方法は悪くないんですが、全体的に静かな映画でして、今ひとつ盛り上がりに欠けるというか惹きつけて離さないというモノがなかったように思います。ラストの法廷のシーンは「おおっ?」と思えますけどそこまでが長いので、静かな中にも躍動感のあふれる手法を凝らすとかもう少し手が入ってもよかったのでは・・・。

しかし、樹木希林を出すのは反則でしょう、上手すぎる(笑)
彼女が出演したというそれだけでも及第点だしてしまいそうです(笑)
スッピンででてきた鈴木京香もそれだけに体当たりの演技力を披露していました(どうもお嬢さんっぽさが抜けてないような気もしますが)。影のある女としては充分な雰囲気。堤真一の演技力も抜群のセンス。岸部一徳や吉田日出子、江守徹などの脇役陣もその使い方どうなの?って思うところもあるけど演技がいい。
静かな映画なので、キャストの演技力にかなり助けられてる感じがしますね。
工藤実可子(山本未来)が出て来てからちょっと中だるみしてつまんなくなるけど、法廷シーンはいい感じ。ラストで実可子にあれを言わせなければもうちょっと・・・なあ(謎)

あ、それと。
どーでもいいことなんだけど一瞬だけ出てきた(らしい・・・また見逃した(>_<))ラッキィ池田って・・・どこ?(笑)

一部、R指定っぽいグロい映像描写もあるんですけど、これはサスペンス好きの方にはぜひにも見てもらいたい作品です。アクション重視でサスペンスが好きでない方には不評かもしれません。でも当時の日本映画にしてはわりとよくできたいい映画です、精神障害者の犯罪をどう裁くかって難しいって考えさせられるものがあります。
法律とはいったい誰を守り誰を裁くものなのか。刑法第39条に適合する者は罪を犯しても無罪でいいのか?被害者と加害者の立場や気持ちを今一度考え、どちらが「弱者」で保護しなくてはいけない立場であるか見極めるべきではないのか?というメッセージが感じられます。
取扱の難しいテーマですが、なかなかの良品としてオススメです。

※ 旧CinemaFile(1999.5.10掲載)を一部修正・編集して掲載。

# パンフレットは横長の600円。多重人格・精神分裂病についての説明や裏話満載。

※ オフィシャルサイトはすでに消滅しているらしいのでリンクしません。

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ディープ・ブルー

評価 : ★★★★
(1999/10/9公開 アメリカ ワーナー・ブラザーズ 105分)

恐怖、絶叫、そして・・・絶望。
それは、より大きく、より速く、よりずる賢い。

キレイなほうのディープ・ブルーについて書いたのでついでに怖いほうのディープ・ブルーのことも書いておきます。
実はこちらの原題は「DEEP BLUE」ではなく「DEEP BLUE SEA」。
でも海の壮大さを描いたものではなく、海の上に建てられた巨大な海洋医学研究施設でサメの脳組織から新薬を製造する研究をしていた博士がDNAを操作した結果、巨大化して高度な知能までも手に入れたサメと死闘を繰り広げる人たちのお話。

初めて観た時の感想は、「怖すぎる」でした。今でこそストーリーを知っているので見れますけど、初めて劇場で観た時は瞳孔開きっぱなしじゃないかと思ったくらい怖かったです。
観るまではどうせジョーズの2番煎じだろうなという程度の軽い気持ちだったのですが、私が悪かったです、ごめんなさい。ま・じ・で、初めて観た時は超怖かったです、シャレになりません・・・上映が始まってからあんなに長い時間、ムンクの叫び状態になっていたのはきっと初めてだと思います(驚愕)
レニー・ハーリン監督、すごいです!
息をつかせぬ予想だにしない展開・・・「この人は主要人物だから最後まで生き残るだろう」と思わせておいたと思ったらびっくりすぐほどあっけなくバクバク食われてしまうんですもの、びっくりです。

例えば(ネタバレですけどかなり最初のほうなので支障はないと思われる部分から)、サミュエル・L・ジャクソンが「皆で頑張って生き残ろう!」みたいなことを言う訳ですよ。この人以外はほとんど知らない人ばかりだったしそれまでのストーリーの中ではかなり重要な役っぽかったので、その言った直後にサメにかっさらわれて海の中へ連れて行かれてもきっとなんとかして戻って来るし大丈夫だろうって思うじゃないですか。でも、あっさり数匹のサメに窓の外で引き裂かれていました。・・・その時点でもう再生不能。
えええええ Σ( ̄ロ ̄lll)!!!???
展開としてはその繰り返しです。「私が囮に!」と言う人も立派に「ただのエサ」と化していました(^▽^;
しかし、最後の最後で「ああ、ここに全然関係ない普通のサメが来て残ったあの人をバクリといっちゃったらそれはそれですごいだろうなあ」と考えてしまった私はあまりの恐怖に感覚が麻痺してしまったのかもしれません(笑)

この映画は公開後すぐに友人と観た映画だったのですが、二人ともあまりの衝撃映像に上映終了後しばらく口をきけませんでした(笑)
その後、友人から「タイトルからキレイな映画を想像していたのに(云々)」という素敵メールが。たしかにその通りだ、まさかあそこまで違うものとは思わなかった(^^;

しかし一方で後から思い返してみればツッコミどころ満載で面白いです(謎)
ものすごくB級っぽい(笑)
ラストにあんなに死闘を繰り広げた後に流れる音楽の軽いこと軽いこと・・・楽園ムードです。ギャップがすごすぎます。いいのかそれで(^^;

まあ・・・いい意味で(?)予想をはるかに裏切ってくれる映画なのでびっくりしたい方にオススメです。
心臓の弱い人は・・・やめたほうがいいかも。

「ディープ・ブルー」関連サイト
ディープ・ブルー

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RONIN

評価 : ★★★☆
(1999/5公開 アメリカ UIP 122分)

各国の諜報機関をリストラされた5人の元スパイが、雇い主も目的も謎のまま、謎のカバンを盗み出すという目的の元に集結するのだが、内部に裏切り者が出て~・・・というお話。(なんか似たようなのをトム・クルーズの映画でやってたなぁ)
もー、とにかくカーアクションがすごい。これに尽きます。ただカーチェイスシーンがちょっと長すぎる気もするけど。
あと、ジャン・レノとロバート・デ・ニーロが一つの画面に出ているだけで幸せ。渋いー!渋いー!かっこいいー!男は年とってからが勝負だな!(意味不明)

しかしカバンの中身は何?と随分期待させといて結局オチではわからなかったという肩透かしには「・・・で、結局そこで終わりかよ!なにそれっ!?」って感じが多少するので評価半分下げておこう・・・。
あれで終わっちゃうとキャスティングとカーチェイスに頼りすぎた映画っぽいんだよな・・・大事なところはあんまり説明ないし。そんなに必死になって奪おうってくらい大切なケースなら中身何か開けなくてもいいから明かしてくれよー!

あと、日本人的には、だからなんでタイトルが「RONIN」(浪人)?って感じがするんですけど・・・いや、一応、映画の中で説明あったんだけどね、あんまり納得できないんですけど。時代劇の浪人を下敷きにしてるって言ってたけど、この映画のような内容ではちょっと違うと思うけどなー。まあ、ボスがいない人達っていう意味だけなら合ってるんだけど・・・。

# TVで観たのでパンフレットは未購入。

「RONIN」関連サイト
RONIN

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