« モンスターズ・インク | Main | 3時のおやつ »

少林サッカー


評価 : ★★★★
(2002/6/1公開 香港/ギャガ 112分)

君はまだ、究極のサッカーを知らない。

以前、劇場でも観たのですがパソコンテレビGyaO〔ギャオ〕 Cinemaで21日(金)までやってるなーと思ってまた観てしまいました。パソコンが調子悪くてずっと最初のほうで止まってしまって観られなかったんだけど昨日ようやく最後まで観れたんで書いておきます。

この映画はちょうど日韓共催のワールドカップで日本が大騒ぎしていた頃に公開され、にわかサッカーファンに化けて劇場に観に行ったという記憶が(化けたっていうかたまたまブルーのTシャツを着てただけなんだけど)。
あー、とうとう、禁断の扉を開いてしまった・・・(大げさ)という気持ちで、ブルーの偽ユニフォーム集団と一緒に劇場が揺れそうなほど大笑い大騒ぎしたのは後にも先にも多分あの一回きりだろうなあ、なんだったんだろうあのノリは。まるでアメリカの劇場の中みたいにあんなにリアクションがすごい客ばかりの映画館って初めてだったヨ、映画館出てからも駅前で集団で国旗振って「君が代」合唱してる人とかいたし(^^;

地元香港で公開されるやあっという間に歴代興行成績を塗り替えたとは聞いていたのだけれど(ついでに最初に香港で公開された時は102分だったのだがあまりにも好評だったため、作曲家志望の青年とムイと店長の対決シーンを追加したバージョンが後日公開され、日本ではロングバージョンのほうが公開されている)、予告編を観て最初からB級臭がただよっていたので(笑)全然観る気がなかったのに、映画フォーラムで10点満点中10点が続出していて話題だったのでつい観てしまったのですよ。しかもワールドカップで負けた日に

一言で言って

わかってはいたけどやっぱり超くだらない正統派B級バカ映画。

多分、感動を求めて映画を観るような人(ストーリー重視の感動系映画を観る人)が観たらきっと怒ります。
ものっすごく好き嫌いハッキリわかれる映画だと思います。所々、アクションシーン以外に下品なシーン(汚い靴を饅頭を作る台に乗せたり、暴力やいじめの度が過ぎるよなあと思うようなシーンなど)もあるので嫌な人は嫌だろうなあ、私もそこはあんまり好きではなかったけど。
まあ、観るならば、これは完全にB級のコメディなんだ!と割り切って見るべき。感性が合わない人は最初からやめておくほうがいいと思うけど、観るんだったら一緒にアホになって観よう!そんな映画です。

だってストーリーはあってないようなマンガだもん、これ(笑)

でも割り切って観るとめちゃめちゃ面白いです。馬鹿馬鹿しいんだけどめちゃくちゃ面白い。
ちゃちゃっと作ってちゃちゃっと公開しちゃうことで有名な香港映画としては異例の2年もの歳月を費やして作っただけありますね。そして更に驚くのはこんなバカ映画なのに当時の香港映画史上最多の香港アカデミー賞14部門ノミネート、7部門受賞してるってこと(^^;

内容は、少林拳を信奉し普及に説いて回るシン(チャウ・シンチー)が、かつて“黄金の右”と呼ばれた将来有望のサッカー選手だったファン(ン・マンタ)に街で出会い、その超人的な脚力を見抜かれ、やがて少林拳を普及するという目的をかかげつつ兄弟でサッカーチームを作り、ファンのかつてのライバルが率いるデビルチームとが対戦するというストーリー。

一応、虐げられて落ちぶれていた者たちが自分の力に目覚めて相手を見返し、やがて周囲にも認められるようになったり、女心のわからない主人公と恋する女の恋愛(?)話なんかも密かに含まれているので、それなりの構成はあるとは思うんですけど、観終わったらあのアクションCGとバカシーンの連続しか頭に残ってなくて、ストーリーって何?あった?になっちゃうんだよね。だって次に何が起こるかわからない展開だから、「えー(^^;」の連続なんだもん。要素としては、アクション、コメディ、恋愛、人間ドラマ、バイオレンス(?)、ミュージカル(?)なんかもあってまるでマサラムービーみたいにてんこもりでした。んー、子どもにはちょっと刺激が強すぎるのですすめられないシーンもあるけれど、これぞ超娯楽B級映画。
オープニングからもう笑いのツボにハマリまくり。どうしよう自分。
観る前は「チャウ・シンチー?誰それ?」だったのに観終わった後は「チャウ・シンチー、サイコー!」だし、ハマり過ぎたよ・・・はっきり言って確実に「ソレはサッカーボールは使っているけど絶対サッカーじゃない(^^;」と思うほど本物のサッカーとはかけ離れてるんだけど、悔しいけど面白いよ、コレ(笑)
CGをこんなに派手に使いまくってるのにB級ってのがまた笑える(笑)
「くっだらないなーありえないよ!」って思うんだけど、大笑いしながら最後まで観ちゃうような映画ってなかなかないです、靴にミッフィーちゃんがついてるとかいろんな映画のパロディ(「マトリックス」とか「ジュラシックパーク」とか)もあるので細部まで細やかな造りが楽しい(笑)
とにかく関西人なら確実に「なんでやねん!」のツッコミをしてくれるであろうネタのオンパレードであることは間違いないです、会場満席で大爆笑の渦だったし。

それにしても、

主人公も含めて誰一人カッコイイ人が出てこない映画って初めて観たかも。

しかも主人公は饅頭食い逃げしようとしたりとかするんで善人とも言い難いイタイ人だし。だいたい、脇役に1~2人くらい変キャラっていうのはよく見るけれど、ほとんど変キャラしか出てこないってすごいよ・・・今までにあんまり観たことのないパターンだったよ・・・。
出てくるのはウルフルズのボーカルのトータス松本にふかわりょうと筧を足して3で割って小汚くしたような拳法バカの主人公と、どうしようもないどう見ても映画に出演するにはイケてなさすぎる5兄弟(Mr.オクレを少し体格よくしたような奴とかブルース・リーもどきとか石頭とか食い意地はりすぎで食べ物のことなら見境なくなるデブっちょなど)、最後にお約束のように美人になるけど出演している時間の大半は吹き出物だらけの不細工顔というはっきり言ってお世辞にもきれいには見えないヒロインなので、ビジュアル面で期待してはいけないです。ちょっとしか出てこない脇キャラですら、どう見てもオカマってハッキリわかるようなオッサンとか、急に歌いだす吉田戦車のマンガに出てきそうな顔の作曲家志望の人(この人は実は一般公募で選ばれた素人!素人のわりに変キャラ過ぎる(^^;)とかなんで、もう見た目期待したら絶対確実にハズレます(きっぱり)。

あ、思わず実写版「キャプテン翼」もしくは実写版「シュート!」みたいだなと思ったので、ボールが火の塊になったりトラになって地面の草を巻き上げながらゴールに向かって恐ろしい速さで突き進んでいくとかを期待するなら確実に大当たりです(笑)

・・・いやあ、ほんとにあらゆる意味ですごい衝撃を受けた映画でした(笑)

# パンフレットは600円。撮影裏話満載です。

「少林サッカー」関連サイト
少林サッカー

|

« モンスターズ・インク | Main | 3時のおやつ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 少林サッカー:

« モンスターズ・インク | Main | 3時のおやつ »