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私は「うつ依存症」の女


評価 : ★★★☆
(2003/9/13公開 アメリカ/ドイツ 99分)

しあわせの処方箋

すんごいタイトルですが、映画の邦題がコレだったんで私のことではないです(念のため(^^;)。
原題は「PROZAC NATION」。PROZACは、現在広く処方されている抗鬱剤のことらしいです。

ああ、いつの間にかクリスティーナ・リッチもこんな役をやるようになっていたのだね・・・「アダムス・ファミリー」や「キャスパー」に出ていた頃の印象のほうが強すぎていつまでも子ども感が抜けないのだが(童顔のせいもありますが)、演技派女優になってるなぁ。あの童顔でタバコをやたら吸うのは役の上とはいえちょっといただけないけど(^^;

日本公開は2003年ですが、製作は2001年です。
日本でも鬱病患者が増えてきたためか最近になってから鬱は一人で悩んでないで病院へ~っていう内容のCMをよく見るようになりましたが、アメリカではセラピーを受けたことのある人って本当に多いみたいで社会問題の一つとして早い段階でこういう映画を作ることができたのでしょうね。

内容は、娘に過度の期待を抱く母と、その母と不仲で家を出て音信不通になっていた父との間で、鬱症状など精神的負担を抱えたリジー(クリスティーナ・リッチ)が、ハーバード大学に入学してからの精神不安定な様子を描き、やがて病気と向かい合って克服していくというドラマ。作家エリザベス・ワーツェルの自伝小説を映画化したものです。

鬱病については本で軽く読んだ程度なので具体的なことはあんまりよく知りませんが、主人公の気持ちはなんとなくだけれどわかる気がしたので、現代人の誰もが鬱病にかかる要素を持っているような気がしました。
こういう役柄ってすごく難しいと思うのだけれど、クリスティーナ・リッチの熱演ぶりがすごいので・・・特にこの主人公の場合は、両親が不仲であるという家庭環境と母親の過度の期待によるところが鬱病に追い詰められた大きな原因だと思うので、特別特殊な環境でない分、わかりやすかったです。一人っ子で育った人だったら特に、親の過度な期待をプレッシャーに感じることって経験するんじゃないかなあ。子どもって、小さい頃なら特にだけど親の期待に応えたいと思う気持ちが強いので頑張ってしまうんだよね・・・。あと、親が不仲っていうのも子どもにとってはかなりストレスになると思います。親は大人だからいいけれど、子どもの前で喧嘩ってマジでやめてほしい。大人のほんの些細な心無い言葉が子どもを深く傷つけることもあるってことは知っておいたほうがいいかもね。
だからラストのほうで、母親が言ったセリフが主人公を救うきっかけになったんじゃないかなと思います。

さて。
病気ってわかってなかったら(そして鬱病がどういうものかという知識を持っていなかったら)、ただのワガママでムカツク奴としか思えないけれど、その背景や気持ちがわかると随分と悲しい病ですね。
悪いって思っても自分ではどうしようもなくなっているんだけど、結果、周囲を振り回してしまい見放されていくっていう過程を辿る病気。接するほうもかわいそうって思っても、他人の気持ちを察する前に自分の心を傷つけられることに不快感を感じるうちは本当に理解してあげることは難しいから、メンタルな病気の素を取り除くのって本当に難しいものだなあと思いました。多分、真面目な人ほど鬱になりやすいんだろうけどなかなか周囲に理解してもらうのは難しいからね・・・そう思うとセラピストってすごい!
こういう病気を抱えてセラピーを受けている人って、自分でもなんとかしなくてはということはわかっているんだろうなと思うんですけど、結局、理解してほしいのにしてもらえない状況を自分が作り出していることは理解できてないってことなんだよね、あるいはもう自制心がきかなくなってどうしようもなくなっている状態。
風邪や腹痛と違って薬ですぐに治るものでもないし、メンタルな病は表面に出ても理解もされにくいし、大変です。

ストレスはできるだけ発散して鬱な状態を作らないようにすることがいいのでしょうが、生きている間に家庭環境の変化や様々な人間関係があるし、いいことばかりもありませんからね~。ある程度、人間関係をうまく構築できるように自己コントロールできるように幼い頃からトレーニングすることは必要でしょうね。
特に、最近は核家族化が進み、兄弟姉妹もない子どもが多いので、学校などの集団生活は大事でしょう。最近では人間的成長よりも受験勉強を重視する親が多いようだけれど、受験勉強だけをするところが学校ではありませんからね。

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