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或る夜の出来事


評価 : ★★★★☆
(1934/8公開 アメリカ 105分)

アカデミー賞主要5部門独占の記録を保持している永遠の名作です!
ニューヨーク行きの大陸横断バスの中でその愛はめばえた
恋と冒険と夢をのせて今日も全速力で走って行く!

今日も、クラーク・ゲーブルをピック・アップ!
「風と共に去りぬ」でレット・バトラーを演じたクラーク・ゲーブルが、一躍注目を浴びた映画をとりあげます。
(ちょうどパソコンテレビGyaO〔ギャオ〕 Cinemaで放映中)

・・・しかし派手で無駄に力の入った宣伝コピーだな・・・どーでもいいけど(^^;(※リバイバル上映時のものです)

内容は、恋人と勝手に一緒になったことで父親と喧嘩して船から脱走した大金持ちの一人娘エリー(クローデット・コルベール)が、特ダネをものにしようとする新聞記者ピーター(クラーク・ゲーブル)と逃走中のニューヨーク行きのバスの中で知り合い一緒にニューヨークを目指すうちにやがてお互いに惹かれ合う仲になってしまい・・・というラブコメディ。

世間のことを何も知らないお嬢さんと偶然知り合って逃避行の末に恋愛って、まるで「ローマの休日」?って思ったけど、それよりもコメディ色が濃いし、「ローマの休日」よりも20年前に製作された映画なので設定はこちらがオリジナルなのかな?
「ローマの休日」は、ヒロインのオードリー・ヘップバーンの魅力にかなり頼った映画だけれども(それゆえ彼女がヒロインでなければあれほどの人気映画にならなかったと思う)、こちらは脚本そのもの(特に会話のやりとり部分)がとてもよくできてて、70年以上前の作品と思えないほど。今までによく観てきたラブコメディの王道パターンがもうこの時期にできていたなんて驚き!
ユーモアたっぷりに人間模様を描いているところも、スピーディで二転三転するストーリーも、粋でオシャレな演出もとても面白いです。最初に怒鳴っている父親や偉そうな上司も最後にいい人ってわかるシーンがあって、基本的に悪人がいないところも古き良き時代を象徴しててなんだかほのぼのと温かくなり後味がいい。
二転三転したわりにはラストカットがあまりにもあっさりしていたのでそこだけ拍子抜けしたけれど(あれはあれでいいんだけど)、全編を通してユーモアを取り入れながらも気品があって感じがいい作品なので、第7回(1934年)アカデミー作品/主演男優/主演女優/脚本/監督賞の5部門独占も頷ける傑作です。

クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベールの演技もイイ。
2人の掛け合いが面白すぎるよ、特に夫婦喧嘩の真似ごとをするシーンとかヒッチハイクのシーンとか(笑)
モノクロ映画だけど、全然古さを感じないのは脚本・演出・俳優すべてが現代でも自然に受け入れられるからかも。
あ、自然といっても~・・・最初にヒロインが父親と大喧嘩して船から海へ飛び込むシーンにはびっくりでしたが・・・いくら反対されて喧嘩したからって、いくら恋人に会いたいからって・・・おまけに岸からけっこう離れているのに、良家のお嬢様が勢いで水の中に飛び込んで脱走だなんてありえないよ(^^; 令嬢の品位とかそういうのはないのか~(^^;
一方、クラーク・ゲーブルは機知に富んだ理想の男性像を嫌味なくさらっと演じています。
最初に上司と電話で喧嘩している会話のところは嘘くさくて詐欺師っぽいと思ったんだけど、その後で世間知らずの娘に朝食を作ってくれたり悪いところは注意して作法を教えてくれたりと何かと世話を焼いてくれたり、その上とてもユーモアがあって機転がきくってなると・・・そりゃあこんな素敵な人が現れたら、それまでの恋人なんかどうでもよくなるねって思ったよ(笑) ユーモアも行動力もあるんだけど、同時に気品もあるんだよね、この人。
男はただ優しいだけじゃダメなんだよね~、優しいって言っても甘やかしはダメ、他人の気持ちを推し測りながら周囲の状況を理解して悪いことなら悪いってきちんと叱ってくれる人じゃなきゃ。その上、ユーモアがあって機転がきけばなおよし。ついでに家事もこなせて(ォィ)1言ったら10理解してくれる人なら最高だ(笑)(←理想。現実はこうはいきません(-_-;))

どこかで観たことあるようなシーンが連続してでてくるので、ある意味、いろんな映画や番組の原点がここにあるという感じがしますが、決して古臭く感じられないのでオススメです。

# ネット配信で観たのでパンフレット未購入・・・っていうか古い映画だからパンフレット自体あるのかなぁ(^^;?
 リバイバルで上映して作らないかなぁ。

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