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キング・コング


評価 : ★★★★
(2005/12/17公開 ニュージーランド・アメリカ/UIP 188分)

アカデミー賞受賞監督ピーター・ジャクソン最新作

『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の監督が贈るアドベンチャー超大作!

すべてはこの映画のために―
『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督が贈るスペクタクル・アドベンチャー!

キング・コングの映画は何度か続編とかリメイク版とかアニメ版とか、なんだかよくわからないけどそれ便乗?っていう日本で作られたわけわからない版(あるのは知ってるけど観たことないから謎)とかを含めて少なくとも7~8回は作られているという特撮怪獣映画大好きな方には古典中の古典として人気の作品ですが、メリアン・C・クーパーとアーネスト・B・シュードサック監督・製作、フェイ・レイ主演で1933年に作られたオリジナル版は時おり何かの特集などで映る有名なシーン(エンパイア・ステート・ビルに登ったでかいゴリラが暴れてるっていうシーン)しか観たことがないので、比較してどうとかいうのはわからないんですけど・・・えーっと、キング・コングってこんな話だったの?・・・だって・・・あ、まあそれは後で書きましょう、とりあえず内容から。

内容は、1930年代初頭のニューヨークで冒険映画を作ろうとしていた野心家の映画監督カール・デナム(ジャック・ブラック)は映画会社から金がかかりすぎるとして映画を断念するよう言われ主演女優にも逃げられとさんざんだった時に偶然にも出演舞台が閉鎖されて職を失って食べるのにも困っていた美しい女優アン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)を見つけ映画に出るよう話を持ちかけ、脚本家ジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)もできていなかった脚本を船の中で書かせるためにうまく騙して船に乗せたまま出港。危険な航海で座礁した末、目的地の幻の孤島“髑髏島(スカル・アイランド)”へ辿り着いたが、そこで原住民に襲われ、命からがら船に戻ったところでまたアンがさらわれて船員と撮影クルー達で探しに行くのだが、アンは儀式に引っ張り出されてコングに恐竜や巨大化した虫がたくさんいるジャングルの中へ連れ去られる。船員と撮影クルーは死人を出しながらもなんとかアンを救出したが、撮影カメラが壊れたことでカールがコングを連れてニューヨークへ戻って見たことのない世界をみんなに見せる見世物にしようと思いつきクロロフォルムや網などを使ってコングを生け捕りにして連れ帰るのだがアンを気に入ったコングはアンを探して暴れだし・・・という1933年に作られたとは思えないほどの映像とストーリーのインパクトが今でも知られるほど有名で後世の怪獣映画に影響を与えたパニックムービー。

よく出来てるんだけど・・・キング・コングが登場するまでの前振りがものすごく長い(笑)
いつ出てくるんだろうって観ていたのだけど、やっと出て来たと思ったら上映開始からなんと約一時間経過
えー、それって長すぎない( ̄▽ ̄;)?

前編はアドベンチャー系タイタニック(アヤシイ地図+船での恋+岩にぶつかって座礁)。
えー・・・その展開ってなんか寄せ集めのような・・・しかも船員のエピソードは描いたわりには後々あんまり必要なかったような展開だったんで別にそんなに時間をかけていれなくてもよかったかも・・・何か重要なことに関わってくる伏線かと思ってたんだけど期待したほど何もなかったのでちょっとがっかりしたよ( ̄▽ ̄;)

中盤はキング・コングVS恐竜で、まるでジュラシック・パーク(笑)
一部のシーン(自然がいっぱい、骸骨もいっぱい、フラッシュバックのように映る気持ち悪いシーンたくさん)がまるで「ロード・オブ・ザ・リング」そのもの・・・どっちもピーター・ジャクソン監督だからなあ。そういえば予告編観た時にも、「あー・・・なんかロード・オブ・ザ・リングの世界だなぁー」と思ったので、そういう構図が好きなんでしょうね。
しかし原住民はともかくとして巨大虫のシーンは気持ち悪すぎなのではずしてくれー!
うぉぇぇ( ̄ロ ̄lll)(←きっとこんな顔で観てました)
・・・ていうかあのシーンはあんなに長く撮る必要があるのか( ̄▽ ̄;)?
あと、あんなにジャングルの中で駆け回っているのに女優さんは怪我一つしないし顔もあんまり汚れないし服は汚れてもそんなに破けないのね、ありえなーい(笑)
それにあんなでっかいゴリラをどうやってニューヨークへ連れて行ったんだろう?
ストーリーに特に影響のないどうでもいいところはやたらと長いのにそのへんは全部カットなのかよ・・・えー( ̄▽ ̄;)?
ロード・オブ・ザ・リング3部作の3倍のカット数の最新VFX使ったりとかしてたんじゃなかったのかよー、そこにそのシーンは入ってなかったのかよー( ̄▽ ̄;)?

後編でやっとビルのてっぺんに登るという有名なシーン登場。
見世物にされた劇場を逃げ出してアンを探すキングコングはすごいです。そこらの金髪を捕まえて顔を見て違うとわかったらポイと投げ捨て。また捕まえてはポイと投げ捨て・・・まるでバナナの皮かなんかのようだ。
どーでもいいけど、アンの衣裳ってマリリン・モンローを意識なのかな?
顔はニコール・キッドマンみたいだけどそれは意識とかいう以前の問題なので無視できるけど・・・ええ、美人なのでいいんです(きっぱり)!すごくキレイに撮ってもらってましたよ、キング・コングが惚れるのも納得ってくらいの「女優」役でした。
あとハイヒールであんなところをどんどん上って行って、ハシゴに片手で捕まれるっていうのもどうよ?って気がしますが・・・まあそこもいいか・・・よく考えたらあんなでかいゴリラがビルを登ったら普通ビルが壊れるだろうって思うけど許容範囲でOKだからいいや( ̄~ ̄;)
アンを見つけ出して夜の公園だかどこかの凍った池か川のところで一緒にくるくると滑っているシーンと最後にキング・コングと女優が見つめ合うシーンがとても印象的でした、特に目が。
二人の間に言葉があるわけじゃないんだけど雰囲気がね、言葉がなくてもわかりあえてる感じ。
美しい夕日を眺めているシーンも秀逸。
ラストシーンはちょっと切なくてホロリときます・・・最後までヒロインを守り通して戦い死んでいく様はやっぱり素敵。どんなにごついゴリラだとはいえ、純真無垢で子どものようなその瞳と、男として戦い落ちて行く勇姿に感動しました。
あ、でもあの監督の最後のセリフはどうなんだろう?いや、意味はわかってるからあれはあれでいいんだけどさあ・・・「女優」のせいじゃなくてもともとはオマエが元凶じゃないのか、とかちょっと突っ込み入れたくなったんで。

あ、後、終わってからなんですが、エンドロールの後に出たオリジナル版製作者とフェイ・レイに捧ぐっていう敬意を払ったメッセージがとてもよかったです。本当にこの作品を愛してるんだなあと思いました。思い入れが深いから巨額の費用(映画会社が出した予算枠を超えたので監督の私費もかなり投じたらしいです、9歳の時からの夢だったんだって)を使ってこの映画にかけたのでしょうね、キング・コングの描写は言葉を話さないかわりにとても表情豊かで製作者の意気込みが感じられました。
ああいう怪獣特撮モノってけっこう映画にするには難しいと思うんですよ。人形みたいにしてもダメだし、キング・コングの場合は野生なんだから怖くないゴリラにしてしまうのもダメだもんね、やっぱり恐怖を感じながらもその表情や態度で無垢な気持ちを表現できてないとただの作り物になって子ども騙しになってしまう。でも本作ではちゃんと命が吹き込まれていたように感じたのでよかったと思います。
そういえばキング・コングの役ってロード・オブ・ザ・リングでゴラムをやったアンディ・サーキスだったんですね、船のコックの役もしていたから二役していたみたいだけど、さすがだ!

後編までがちょっと何かの映画の継ぎ合わせみたいな感じがして長いのだけれど(それでこんな話だったの?って思ったんですけどね)、ラストは素晴らしいです。
わかっている話なのに感動できるっていうのはすごいことだと思うのですよ、オリジナルを越えるのは難しいですからねえ・・・その証拠にといってはなんだがオリジナル以降で作られたものはわりと駄作という噂だし( ̄▽ ̄:)
リメイクでも続編でも同じですけど、最初がヒットするとなかなか後に続けてというのは難しいですね。
でもここまでキング・コングを表情豊かにしたのはCGのワザとはいえ、見事ですよ。
途中ちょっと気持ち悪いしかなり長いけれど、ぜひ大画面で観ることをオススメします。

こんなにも深い思い入れで作られたリメイク版ってそうそうないような感じがするので、オリジナル版もレンタル探して見てみようかな。

・・・あ、そういえばどこかの情報番組(多分、めざましテレビ)で見たんだけど、ピーター・ジャクソン痩せたねえ!
「ロード・オブ・ザ・リング」の時は典型的な太り過ぎぷっくぷくの白人だったのに、小学生の体重分くらい(25kgだっけ?)落としてたよ・・・すげえ( ̄▽ ̄;)

# パンフレットは横長で56ページある特別版1800円のと通常サイズの通常版600円の2種類。・・・1800円って!高っ!もう一本普通に観れるじゃん!・・・と、思ったので、一応映画館のスタッフの人に「特別版と通常版の違いはなんですか?」と聞いて中身だけパラパラと確認させてもらって通常版を買ってきました。あんまりちゃんと見てこなかったけど、特別版にはキングコングの顔のCGの作り方とかいうのもあったような・・・いや、べつにいらないけど。通常版も通常とは思えないほど内容が濃く、ピーター・ジャクソン監督がこの映画にかけた意気込みなどが感じられるようになっています。

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