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しあわせな孤独


評価 : ★★★
(2004/1/10公開 デンマーク/ギャガ 113分)

愛について、誰も教えてくれなかったこと。

こちらもGyaOで視聴映画ランキング2位に入っていたので観ました。
(※先日レンタルしてきたのは一気に観すぎたため、文がまだまとまらないので後日(^^;)
これもR-15指定の作品です、前回書いた「マルティナは海」よりエロ度は下がりますが。

私があまり好きでない「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を撮っているラース・フォン・トリアー監督が提唱するドグマという手法(人工的照明を使用せず、手持ちカメラのみでロケーション撮影を行うやり方)を用いて、デンマークで大ヒットした作品らしいですが・・・ストーリーがなんだかなぁ~というのが正直なところ。
それぞれの心情の変化が繊細に表現された妙にリアルな演技とストーリーなので感情移入とまではいかなくとも個々の立場での気持ちの推量がしやすく、入り込みやすい映画なのですが・・・う~ん、多分、鑑賞する人が既婚であるか未婚であるかの違いでちょっと評価が変わると思います。

内容は、博士号取得を目指すヨアヒム(ニコライ・リー・カース)が恋人でコックのセシリ(ソニア・リクター)に車で送ってもらって降りた所で、娘のスティーネ(スティーネ・ビェルレガード)と口論中で前方不注意のまま後ろから来たマリー(パプリカ・スティーン)の車に跳ねられ、マリーの夫のニルス(マッツ・ミケルセン)が働く病院に運ばれるという予期せぬ出来事をきっかけとして、4人の男女がそれぞれ思いがけない立場にたたされるようになる様とその切ない心情を描いたドラマ。

幸せの絶頂にあっても、いつ思いがけないことが起こるかわからないっていう日常が現実味豊かに描かれています。一時幸せを感じても次の瞬間には孤独が待っているっていうような意味で邦題がつけられたのかな。まあ、ピントがずれてなくていい感じのタイトルですね。
音楽もよいし、思いがけないことに出くわした人の脆さや苦悩をよく描かれているし・・・妙にリアルなのでわりといろいろ考えさせられる映画でした。いい作品だとは思うけれど、途中イライラするところがあるのであんまりものすごーくオススメ!とは言えません(^^;

・・・だって、なんか・・・見せ方が上手いので映画としてのレベルは保たれているけど、昼メロとかでありそうなストーリーだよなあって思うんで(笑)

しかし、据え膳食わぬはなんとやらというのは、べつに日本じゃなくても言うんですかねぇ。もしや世界共通か?
あの展開はわからんでもないが、とりたてて美人でもないし、どう考えても利用されてるとしか思えない年下女にハマって一緒に家具とか買ってんなよ、とか、思うわけですよ。やはり世の「奥さん」の立場の人は怒るんじゃないでしょうか?
セシリもなんか微妙だしな~・・・彼氏に冷たくされて寂しいのはわかるけれど、加害者の夫がなんとか支えになろうとしている気持ちを利用して他所の家庭崩壊させたりしてんなよって思うわけです。
かといって、奥さんの立場のマリーがものすごくかわいそうかというと、人を跳ねて重症を負わせたわりには立ち直りが早いのか意外にあっさりしてるのがいただけないし微妙~。信じていた夫に裏切られたというのはかわいそうといえばかわいそうだけど、もとはといえばダンナが浮気するきっかけを作ったのは自分だしなー(しかも支えになってあげてほしいとすすめていたしな)そのあたりはどうなのかなぁ・・・とかいろいろ思いました。
多分、本当に一番かわいそうなのは将来の希望を失ったヨアヒムだけでしょう。

だけど誰がいいとか悪いとか一概に言えないなぁというのが全体的な感想。
私達の日常だっていつも思い描いた通りに事が運ぶわけではないし、いつ思いがけないことに出会うかもしれない。だけど、そんな時に自分ならどうするかなんてその時にならないとやっぱりわからないもんね。

# ネット配信で観たのでパンフレット未購入。

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