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嫌われ松子の一生


評価 : ★★★★☆
(2006/5/27公開 東宝 130分 PG-12)

松子。人生を100%生きた女。

なんだかとっても久しぶりの新作レビューのような気がしますが( ̄▽ ̄;)←DVD感想投稿に失敗して一旦諦めた人
今日のお昼の回で観てきましたー。
『下妻物語』の中島哲也監督作品で、山田宗樹原作の小説を中谷美紀主演で映画化したものです。
例によって、今回も原作を読んでいないので原作との比較は避けますが(笑)、もし原作と違っていたとしてもおいらは映画として充分に楽しめたのでいい出来だと思います。

自由席だったのですが、一つおいて左の席におじいさんが座っていたので、「タイトルだけで昭和の香りがして入ってきちゃったのかなあ、予告見たらけっこうすごい内容っぽかったけどこの人、大丈夫なのかなあ( ̄▽ ̄;)」と、勝手に余計な心配までしながら観ていたのですが結局席を立たなかった模様・・・べつにどうでもいいですけど(笑)
・・・だってさぁー、「ALWAYS 3丁目の夕日」みたいなのを想像してきてたら、あまりにも違いすぎてふざけてる感じがすると思うし、ショックで危ないかもって・・・( ̄▽ ̄;)←失礼な奴

内容は昭和22年、福岡県大野島に生まれた川尻松子(中谷美紀)が、中学校教師時代にある事件を起こして家出、男性遍歴を重ねるうちにソープ嬢に転身、挙句の果てには同棲相手を殺して刑務所生活・・・などなど、波乱万丈で転落の一途を辿るばかりの一人の女の悲惨で壮絶な人生を、その時その時の幸せの絶頂をカラフルかつポップにユニークな視点で混ぜつつコメディチックにミュージカルらしく描いた奇想天外な物語。

ああ、これは・・・コメディ色とミュージカル色を強くしちゃってるけど、意外に深い作品かもしれないな(笑)
面白かったです。個人的にはけっこうツボにはまりました(笑)
『下妻物語』がスキな人なら観て損はないと思います。ただ、ちょっと後半、失速してる感じがあるけど、悲惨なのになんだか面白おかしく全体的によくまとまってるし、もしかしたらあんな最期だったけど松子は幸せだった瞬間もあるんだろうなーって思ったのでまあいいかなって・・・気にいったんでちょっと評価が甘めかも( ̄▽ ̄;)
あんなに悲惨で欠点だらけで、それでも前向きで決して死なない(死ねない)パワフルな人間って、すごいよ。人間誰しも欠点はあると思うし、完璧な人間なんていないと思うけど、あそこまで学習能力を捨てて(笑)、悲惨ながらも自分自身の人生を謳歌する人って、傍目から見ればバカに見えるかもしれないけど、実は人間的魅力に溢れた人間なのかもしれない。松子は敷かれたレールの上を歩くような人間じゃないってのが大きな魅力だと思う。
ただ万人にオススメはちょっとできないかな~、おいらは好きだけど( ̄▽ ̄;)
PG-12指定がついてるんだけど内容は限りなくR-15指定に近いと思うから・・・具体的な描写は避けますけど察してください、予告観た人は少しはわかると思うけど( ̄▽ ̄;)
ある意味下妻よりパワーアップしてると思うので・・・まあ苦手な人もいると思うけどなー、ちょっとアレはやりすぎのところもあるしなぁ・・・(謎)

観る人が今までにどんな経験をして人生を過ごしてきたかによって感じ方が違う作品だと思います。
まあ、他のどの映画だって本だって、その人の経験数によって感情移入できるかどうかが違うし、面白いとか感動するポイントがみんな同じじゃなくちゃいけないってことないんでそれぞれの感想があって当たり前なんだけどね。
愛に見放された孤独や不安感を知ってる人なら感情移入できると思うし松子のやりきれない気持ちや切なさもわかるだろうしラストもちょっとは泣けると思うんだけど、「なにこの女、バカじゃないの?」なんて思ってしまうだけのあんまりこれっていう挫折感とか空虚感を感じた経験のない人ならただ面白おかしく感じるか、逆になんだこれ?って思うかじゃないかなー( ̄▽ ̄;)
おいらの場合は、ただ面白おかしく感じただけじゃなくて後半切なくて少し泣けました・・・多分、それはおいらの抱える過去に原因があると思うのでフツウの人は「え、どこで泣くの!?」って言うかもしれませんけど・・・大事なものを失ったとか、親の愛情に飢えていたとか、好きな人に裏切られたとか、そういう経験のある人ならきっと感情移入して泣けるんじゃないかな。・・・あ、誤解のないように言っておきますけどおいらは感情移入できるとはいえ、松子みたいな人生は歩んでませんから( ̄▽ ̄;)(笑)
・・・てゆーかあそこまで激しい人生はフツウの人間では歩めない気がする・・・どこかで道をふみはずしたらそういう人生もありなのかなあってワイドショーネタとかでありそう~な雰囲気もあるといえばあるんで全くありえないとは思わないけど・・・まあディズニーみたいなミュージカルの部分は日常生活では絶対無理だけど( ̄▽ ̄;)(笑)

それにしてもあまりにも原色カラフルでポップでロックでミュージカルな世界(観た人でないと意味不明だと思うけど( ̄▽ ̄;))がスクリーンに展開されまくっていたので、目が・・・(笑)
なんかディズニーみたいだったりクラシック映画みたいだったりミュージカルみたいだったりCGアニメ使いまくりだったり殴られたり蹴られたりですごい描写もいっぱいあるんだけど、カット割が計算されてて良くできたおもちゃ箱みたいな面白さがありました。それでいて深いんだもん、中島監督ってちょっとした天才かもしれない(笑) 特にこういうぶっとんだ濃いキャラの女性を描くのが得意そうだ(笑)

いやー、それにしても・・・中谷美紀、すごい女優さんですねー。キレイだったり小汚かったり・・・特にラストのあの小汚さは『マルコビッチの穴』のキャメロン・ディアズを初めて観た時よりショックだった(笑)
・・・顔が全然変わらないのはちょっと反則だけどさ( ̄▽ ̄;)(笑)
脇役も話題になってるBONNIE PINKやAI以外も豪華で見応えあり!

あと、使われている曲がすごくいいです。サントラ欲しいなあ・・・(笑)

# パンフレットは正方形型の60ページ700円。監督インタビュー、映画で使用された歌の歌詞の一部やタイトル紹介、松子の生涯年表、年代ごとの登場人物との関係解説、花言葉松子度チェックなど、映画同様の派手できらびやかで充実した内容になっています。

「嫌われ松子の一生」関連サイト
goo 嫌われ松子の一生 オフィシャルサイト←どーでもいいんだけどここで配ってる壁紙、ちょっとイヤすぎるんですが(笑)

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