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容疑者Xの献身


評価 : ★★★★☆
(2008/10/4公開 日本/東宝 128分)

その愛は、解けない

ガリレオが苦悩する、その謎とは?

10月15日鑑賞。(今はいつ・・・?)

なるほどね、だから「容疑者Xの『献身』」なのか・・・。 ラストにはすべてがつながってタイトルそのままの内容だったということがわかります。
「ガリレオ」というタイトルを出さないあたり、力の入れ方が違うなとは思っていましたが、石神(堤真一)に焦点をあてた映画にしてたからなのかな。

そういうわけでかどうかはわかりませんが、今回はドラマ版のように、それは必要なのか?と毎回思うような変な数式(あれ毎回書いてるけど書きながら解くような意味あるの?画的にあったら面白いだけ?)を書きなぐりながら推理の答えを導き出していくシーンはなく、ただ静かにストーリーが進行していくのでテレビ版のようなノリを期待すると裏切られます。
でも湯川(福山雅治)の人間的な一面を垣間見られたり映画的な作り(演出)になっていたので、いい意味で裏切られたかも。

内容は、貝塚北警察署管轄内で顔を潰され指も焼かれて指紋を消された男性の死体が発見され、内海薫(柴崎コウ)と草薙俊平(北村一輝)が、被害者の別れた妻・花岡靖子(松雪泰子)へ聞き込みに向かうのだが彼女は娘と映画館にいたという完璧なアリバイがあったため、“ガリレオ”こと湯川学(福山雅治)に相談を持ちかけてみたら、偶然にも靖子のアパートの隣に住む高校の数学教師・石神哲哉(堤真一)が、湯川の学生時代の親友だったことが判明。石神は湯川が自分の知る限り本物の天才とは彼のことだと評するほどの頭脳の持ち主だったのだが、やがて湯川は石神がこの事件に関わっているのではと疑念を持ち始め・・・というミステリー。

はー、松雪泰子と堤真一はうまいなー、観てて安心できる役者だー。
松雪なんかこの前観たのってデトロイトメタルシティだから真逆すぎ・・・本当に同じ人( ̄▽ ̄;)?
で、劇中で、石神(堤真一)が「湯川(福山雅治)、君は相変わらず若々しいな、羨ましいよ・・・」というセリフがあるんだけど、ホントに福山は若々しいね。ホントに年を経ているのか・・・?
(まあ、男性は女性と比べて特に老ける速度が遅い気がしますが)

それにしても堤真一はいい役者だわー。
彼は森田芳光監督の『39~刑法第三十九条~』の時から注目しだした人だけれど、今回はこれまた役に深みが出たというか・・・。本来、彼はガタイがよくてドンと構えたような雰囲気が似合うはずなのにボソボソ喋る抑えた演技のせいか老けて疲れた感じがよくでてたし。特に「僕には友達はいないよ」と「この事件の真相を暴いたところで誰も幸せになれないんだよ」というセリフは印象的でした。
あと、天井一面に出てくる四色問題。あれは、石神の内面を表しているようで実に面白い。
ただ、あんな大きな犠牲(謎)を払ってまでなぜ?という答えとして、湯川が「石神は、容姿を気にするような人間ではなかった。僕はあの瞬間に気づいたんだ。彼は恋をしている、とね」というセリフにはイマイチ賛同できるようなできないような感じがしましたが・・・。
なんかな~・・・「恋」とはちょっと違う感じがするんだよなあ~、「家庭」とか「家族」とか「仲の良い親子の平穏な日常」とかそういう身近な幸せへの憧れの気持ちのほうが強い気がする。お隣の生活音を聞くことで自分もその一員になれているような幸福感があったのではないかと・・・あぁ、うまくまとまらないな、自分で何を書いているんだかわからなくなってきた( ̄▽ ̄;)
原作だとそういう感情より「恋」の感情のほうが大きいのだろうか?時間があれば一度読んでみたいかも。

んー、いろいろ書きたいけれどこのテの作品はどこまでネタバレしていいのかわからないからなぁ~。
いろいろな意味で観る価値ある作品だと思うのであまり事前に内容に触れずに純粋に観てもらったほうがいいかもです。

しかし。
とっても深みのあるいい作品なのに、後に残るものが何もないのが残念。
なんで何も残らないんだろう?
切なさとか運命とか才能はあっても運・不運で人生これほどまでに違うのかとかそういう人間が普段向き合わないような面と向き合うこととか真実を暴くことは必ずしもいい結果ではないとか愛っていろんな意味で罪だとか幸せってなんなんだろうとかいろいろ考える要素は充分だし、丁寧に作りこまれている作品だとは思うんだけど・・・ん~、全体的に地味だからかなあ・・・?
ストーリー的にはテレビでやってた科学(物理?)実験とか関係ない話なのでわざわざ映画にしなくてもテレビの2時間スペシャルでもいいんじゃ?みたいな地味~な話だもんな~。
それともテレビのような遊び的な要素を排除してるから、テレビドラマの先入観を裏切られてるからかなあ?
宣伝ポスターには福山&柴崎を前面に押し出してるけど、実は堤&松雪がメインの映画になってるからかなあ?
個人的には好きな映画なんだけどねえ・・・。

あ、KOH+の主題歌『最愛』、この映画にぴったりでよかったなあ~・・・。
テレビ版の『KISSして』とは違ってバラードなんだけど、歌詞も曲調もぴったりしっくり当てはまります。
ラストの堤真一の慟哭にかぶせると涙が止まらないでしょう~!

# パンフレットには原作者コメントやテレビドラマ版解説も入ってます。

「容疑者Xの献身」関連サイト
容疑者Xの献身(映画)
東野圭吾『容疑者Xの献身』特設サイト|文芸春秋
東野圭吾ガリレオシリーズ特設サイト『倶楽部ガリレオ』|文芸春秋

映画版も文芸春秋版もどちらにも四色問題が出てきます。
一応、解いたけど(そして文芸春秋のほうではプレゼントの壁紙とスクリーンセーバーももらったけど)「美しく」解くってどうするんだろうね?文芸春秋版の四色問題のQ4の美しい解き方がさっぱりわかりません・・・_| ̄|○

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