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ベンジャミン・バトン 数奇な人生


評価 :★★★
(2009/2/7公開 アメリカ/ワーナー 167分 原題『THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON』)

人生は素晴らしい。

80歳で生まれ、若返っていく男の物語

冒頭がおばあちゃんの昔語りだったので、「タイタニック」か?と思ったんだけど(まあ、おばあちゃんが中心ストーリーじゃなくてベンジャミン・バトン本人の話なので結局違ってたんだけど)、ストーリー進行はフォレスト・ガンプとちょっと似たような雰囲気だなあと思ったらなんとガンプと脚本家が同じでした。
ふーん・・・そういう進行法が好きなのかな、アメリカって。

内容は、1918年のニューオーリンズで80代の老人のような容貌・体質の男の子が母親の死と引き換えに産まれ、ショックを受けた父親はわずかな金とともに老人ホームに置き去りにしてしまうのだが、不妊症で施設の経営者の黒人女性クイニー(タラジ・P・ヘンソン)が神の贈り物として妹の子と偽ってベンジャミンと名づけ育てることに。しかし、その赤ん坊は年をとり成長するごとに普通の人間とは反対に若返っていき、やがて一人で生活するため家を出ていき様々な人に出会い人生を歩んでいく・・・というファンタジー人間ドラマ。

んー、なんだろう、一人の人間の人生を通して生と死を考えるという意味ではアカデミー会員が好きそうなネタではあると思う。
生と死、若さと老いを考えるってのはある意味、人の本質に沿う深いテーマだ。なんでもない日常、なんでもない日の繰り返し。だけど確実に何かが変わっていく。そういうもんなのよね、人生って・・・って感じ?

でも、個人的にはあんまり何も心に残らなかったのよね・・・これは作品に気持ちが入り込めるかどうかで評価が分かれそうな気がするなぁ。

80代の老人の体で生まれてきた主人公が普通とは逆に若返っていく。
それ自体はファンタジー(夫はきっと時計の呪いだと言っていたが・・・)なんだけど、描いている人生は決して数奇なものではなく、多分、普通のことのような・・・だって体は若返っていくんだけど脳は若返らないんだもん。そのへんどうなってんだかよくわからない。 青年が赤ちゃんにかえるって骨や肉はどうなってんだよ!?みたいなツッコミたい部分もいっぱい。
長尺のわりには退屈はしなかったんだけど、体以外は別に数奇な人生でもない気がするあたりがひっかかってるのかなあ。

あ、あと多分・・・予告を観る限りでは一人の女性をずーっと愛し続けたんだろうなーっていう作りの予告だったのに、本編観たら売春宿でとっかえひっかえやってたり、不倫関係の女性がいたりとかいうのがひっかかってんのかも・・・純愛モノな要素もあるのに必ずしもそうとは言えない感じが違和感ありまくりなのかなあ・・・。

で、永遠はない(若さとか老いとか時間とか)、と言いたいのか、永遠はある(愛)、と言いたいのかもよくわからないし、産まれたら人生の過程は違っても結局行き着く先は同じ(死)って言いたいの?とかそんな感じで、結局最終的に何をどう描きたかったのかというのがわかりにくい(さらっと描きすぎている)のでどう判断したらいいのかなと思いました。

一人の人間の人生を通して生き方を考えるにはいい映画だとは思うんだけどちょっとあっさり描きすぎかもね。
せっかくのファンタジーな設定が結局やってんのは普通のことすぎてあまり活かせていないような気もするし、なんかどこか惜しいんだよねえ・・・もしかしてCGや特殊メイクを駆使して美しいブラピを撮りたかっただけか?みたいな気も少しする・・・。
ところどころ印象的なセリフはあるんだけどさ、ベンジャミンが若返っていく以外に何が数奇なのかがよくわかんないんだよ・・・。正直、ベンジャミンが惹かれるあの女もどこがよくて惹かれているんだかわかりゃしない・・・(それはフォレスト・ガンプの時もそうだったからまあ脚本家の趣味か・・・?)

んー・・・判断が微妙だなあ・・・悪い映画じゃないんだけど必ずしも絶対オススメ!とも言い切れない( ̄▽ ̄;)

あ、ただ冒頭のボタンはなるほどアレ(謎)の伏線かぁ~とわかったらすごいなと思ったし、うるさすぎないCGで幻想的な画にはなっていたと思うし、そういう意味でけっこう演出は地味~に凝ってるな~とは思いました。
・・・でもただそれだけのような気もするなぁ・・・個人的にはこれだったら「フォレスト・ガンプ」のほうがいいかもなあ・・・デビット・フィンチャー監督なのになんか棘とかなさすぎんだよ、老いたなって感じ( ̄▽ ̄;)

# パンフレットは700円・・・だったかなあ。渋い緑色なんですけど、中身は写真いっぱいでまるで写真集のよう。文章もいっぱいでちょっとしたシネマフォトブックですな。情報量はかなり多いです。

「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」関連サイト
『ベンジャミン・バトン』オフィシャルサイト 数奇な人生のもとに生まれた男の一生

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