パコと魔法の絵本


評価 : ★★★★☆
(2008/9/13公開 日本/東宝 105分)

子どもが大人に、読んであげたい物語。


10月1日鑑賞。(そして今日は12月・・・)

一応、前評判は聞いていたし、この監督の他の作品(「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」など)も好きだし、予告を観て面白そうと思ってチェックしていた作品でしたが、まさかあんな映画だとは。
なんというか・・・これってこの監督の集大成?って感じかなあ。
間違いなく今年観た映画のベスト5に入る作品だと思う。

内容は、変な人ばかりが集まっている病院を舞台に一日しか記憶がもたない少女パコ(アヤカ・ウィルソン)と誰にも心を開かない偏屈ワガママジジイ大貫(役所広司)との奇妙な交流を中心に、パコがいつも読んでいる絵本「ガマ王子VSザリガニ魔人」を病院の医者・看護婦・患者でお芝居にして見せてあげようとする物語。

すごい原色、極彩色のオンパレード。
CGアニメも使いまくり。
脚本は、無理に無理なお笑いやCGを挟んだりとか、ハッキリ言ってあんまり上手じゃない。ファンタジーなようでちょっとグロかったりもするし。舞台劇のような展開なので(というか、もともと舞台劇だったらしいというのを最近知ったけど本当なのかな?)、それが苦手な人はついていきにくいかも。
でも、個人的には嫌いじゃない。ちゃんと笑えてちゃんと泣けた。あんなフザケた映画なのにあんなキレイな涙を流させる(感動できるという意味)ようになってるなんてすごいかも。
展開とオチがちょっとアレだけど・・・あの阿部サダヲは反則だよなぁー(^^;

あと、最近はCGがうるさすぎる(技術がすごいだろー的にどうでもいいような部分にまでCG使いまくりという意味)映画が多いんだけど、この映画はあんなにCG使いまくりなのに気にならなかったな・・・きっとこの映画の中心が「童話」だからなんだろうけれど。こういう絵本のような話はこのくらいゴテゴテとCGでデコレーションしまくってやらないと逆にダメかもしれない。ハリウッドファンタジーとはまた違う日本製ファンタジーを見せてもらえてなんだかいい意味で期待を裏切られた感じ(笑)
あ、童話っていうわりには子ども向けじゃなくてどっちかというと大人向けの映画でしたけどね(登場人物が一癖も二癖もある人ばかりとか、それぞれが複雑な事情を抱えているとかいろんな意味で)。
ストーリーはべつに複雑じゃなく、どちらかといえばわかりやすすぎるほどに簡潔です。そういう意味ではサックリ観られると思います。
まあ、あの世界観にハマれる人なら好きになれる映画じゃないかな、観る人を選ぶ映画だとは思うけれど。人によってはついていけなくてドン引きするかもしれないけど(謎)、個人的には好きな映画でした。

・・・しかし隣にいた親子の子どものうちの一人(小さい子のほう)が途中から「怖いよー!」と大号泣してて集中力が途切れるっての・・・(-"-;
まあ、あの映像は怖いかもねぇ(小池栄子が最初誰かわからないくらい怖すぎだったし)・・・親も連れてくる映画を選べっての・・・っていうか平日のど真ん中の真昼間になんで小学生がいたのかが謎すぎるんですが???

# パンフレットは~・・・・・・・・(略) ※後日追記予定。

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パコと魔法の絵本

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スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師


評価 : ★★★★
(2008/1/19公開 ドリームワークス/ワーナー・ブラザーズ/アメリカ 117分 原題『Sweeney Todd:The Demon Barber of Fleet Street』R-15

いらっしゃいませ。そして、永遠にさようなら。

2月6日に観てきました。
ゴールデン・グローブ賞を受賞していたりアカデミー賞主演男優賞にノミネートされちゃっているわりにはグロいと評判だったけれど、はぁ、なるほどね~・・・まあ、R-15指定になるのは当然だろうなー。
Yahoo!で中途半端~な評価(3.54)しか出てなかったのも両極端の賛否両論が多いのもわかる気がしました、まさに観て納得。

内容は、19世紀のロンドンのフリート街で美しい妻と生まれたばかりの娘と幸せに暮らすベンジャミン・バーカー(ジョニー・デップ)が妻に横恋慕したターピン判事(アラン・リックマン)の陰謀によって無実の罪で流刑にされてしまうのだが、15年後に船乗りアンソニー(ジェイミー・キャンベル・バウアー)に助けられてスウィーニー・トッドと名を変えて街に戻ってくるところから始まる。しかしパイ屋の女主人ミセス・ラペット(ヘレナ・ボナム=カーター)から妻は自殺し、娘はターピンのもとで養女にされ幽閉されているという現状を知らされて絶望したトッドは理髪店を再開してターピンへの復讐を誓い・・・というサスペンス・ミュージカル。(若干ホラーテイストあり)

あれは血しぶきドバーッ!とかおどろおどろしい雰囲気とかミュージカルとかゴキブリがうろつきまわる不衛生な環境が画面の中で繰り広げられているのを目にしても大丈夫とかそういう耐性がないと受け入れられないだろうなぁ・・・とにかく万人に受け入れられるタイプの映画ではないです。ちょっとでも苦手要素がある人はやめたほうが無難かも・・・。
おいらもハッキリ言って他人にオススメできるかと聞かれると困るんだよなあ・・・よく出来てはいるんだけど、正直に言って心に残るような「いいお話」ではないんだよね・・・こういう雰囲気が好きな人にはオススメできるけど普通の人にはすすめられないなー、特に妊婦さんには胎教に悪いよーと言ってしまうかも・・・(謎)

おいらはそれなりの覚悟をして行ったからかそれともすでに今まで観てきた映画で麻痺しているからか(?)全然平気でいつグロくなるんだろうとドキドキしている間に終わってしまい、後から思い返して「あぁ・・・フツウの人はこの映像がダメなのかー」と思いました・・・どうしよう、おいら、人として・・・_| ̄|○  
でも、だいたい血が「真っ赤なインク!」って感じの色で不自然に赤すぎるし、冒頭の血にいたっては明らかにCGだしさ!それにグロいって言ってももっとグロくて観るにたえないほどのえげつない映画は他にいっぱいあるしさ!(←どういう言い訳?)

ストーリー自体は先読みできてしまう展開をしていくからべつにどうってことないんだけれど、登場人物の演技力と全体の薄暗いどことなく寂しげな影を背負った雰囲気と、ある意味スゴイ演出(謎)に助けられていてよく出来てました。あのミセス・ラペットの叶わぬ妄想が色鮮やかなのもいい演出だったよなあ~、コミカルにさえ見えるんだけどそれがかえってカワイソウな感じが強調されて。
それにミュージカル原作の映画でもこんなに歌ばかり出てこないよなってくらい8~9割くらいミュージカル(セリフのほとんどが歌)で貫いているのと、歌自体がよく出来ていて曲調も歌詞も映像にぴったりと合っていたので(歌に関しては上手いかどうかは微妙かな~子どもが一番上手かった気がするし・・・充分に聴けるレベルではありますが他のミュージカルのほうが上手いかもしれませんけど)個人的にはよかったと思います。
ただ一曲I'll steel you, Johanna~♪(君をさらいにいくよ、ジョアナ~)っていう歌がね、もういいじゃんってくらいしつこく繰り返されて頭に残りすぎるのがちょっと・・・いいよ、若者の一目ぼれの歌なんてどーでも・・・( ̄へ ̄;)

あと、ラストの終わり方がちょっと・・・。いや、あれはあれでいいんだろうけどさ。多分、ラストをあのカットで終わらせたくて作ったんだと思うくらいラストは「あぁ・・・やっぱりねぇ」って感じで終わるんだよ(伝わるかな( ̄▽ ̄;))
でも、結局、あの人とあの人とあの人はその後どうなったの?ってのがあって、それはもしかしたらわざと見せないようにしたのかもしれないんだけど(そのほうがラストのカットが芸術的にさえ見えてくるというか活きてくるからね)、なんとなーく端折られた感じがするんだけどどうなんだろう・・・?
まあ、このテの話はキレイに終わりすぎてもイマイチになるからかな・・・?
(・・・よく考えたらどっちにしたってキレイな終わりではないか・・・( ̄▽ ̄;))

あ、それと、フツウの人はミンチやミートパイが食べられなくなるかもです・・・おいらは平気でしたけどダメだという人もいたようなので・・・理由前半に一つと後半に一つでてきます・・・おいらはどっちかっていうと前半で「うげぇぇぇ、食品衛生法とかないのかっ、この国はっ!? Σ( ̄ロ ̄lll)」と思いました・・・後半のはセリフと映像でなんとなく示唆するけどそのものずばりが出てくるわけじゃないから~・・・あ、いや、粗引きのアレ(謎)はでてきたか( ̄▽ ̄;)(謎)

それにしてもあんなにダークな雰囲気の青っ白いメイクが似合う二人ってそうそういないんじゃないかってくらいピタリとハマっていたよなあ・・・コスプレ(?)似合い過ぎ・・・(笑)
あとどうでもいいんだけど、「ハリー・ポッター・・・?」って思うくらい画質とか俳優が被るのですが気のせい・・・?
まあね、ヘレナ・ボナム=カーターはティム・バートン監督映画では常連なので(結婚はしていないけれど一緒に住んでるし2人の間には子どもも2人いるし)ともかくとして、アラン・リックマンとティモシー・スポールが揃ってしまうとおいらの目にはどうしてもハリーっぽく見えるんだよなあ・・・映画全体のカラーもあんな感じだし。

あ、そうそう、パンフレット読んで「へえー」って思ったんだけど、スウィーニー・トッドって伝説の人物のようですね。どこまで史実なのか知りませんが、そういう殺人鬼はいたといかいう話のようで(ただし実在であるという確認はとれていないようなので都市伝説かもしれないとか?)それがこの題材になったようです。
本作品は、ティム・バートン監督×ジョニー・デップという名コンビ6作目のタッグで話題になりましたけれど、以前にも「スウィーニー・トッド」というタイトルでアルバトロス配給で1997年に映画化されているみたいです。おいらは観ていませんがストーリー概略を観る限りでは、ある宝石商を追ってきた人がトッドの店でその宝石商が消息を絶ったのをつきとめて調べてみると他にもトッドの店で消息を絶った人が次々にいることがわかって猟奇事件へと発展~とかなんとかいう話らしいので今回のとは若干違うみたい。・・・まあ、内容が内容なので特別観たいとは思いませんが( ̄▽ ̄;)

# パンフレットは700円。けっこう分厚いです。役者インタビューや音楽解説や伝説背景など盛りだくさんの内容ですが、キャスト紹介ですでにネタバレと思える配役紹介がそのまま書かれているので買う人は観てから読むほうが無難でしょう・・・。あと、子役の紹介は入れてくれよ~、ちょい役じゃなくてキーパーソンなんだからさ~!(゚Д゚)

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スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師

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ハッピー・フィート


評価 : ★★★
(2007/3/17公開 ワーナー・ブラザーズ/オーストラリア/アメリカ 108分 原題『HAPPY FEET』)

このステップが、ぼくの気持ち。

超オンチな“マンブル”は、いつもひとりぼっち・・・。
彼が踊りはじめたとき、奇跡が起きる!

劇場公開時には映画館の予告で気になりつつも観られなかったので、TSUTAYAのレンタル半額キャンペーンでDVDレンタルして観ました。

・・・うーん、なんだろう、この違和感は( ̄へ ̄;)
予告のイメージに騙された感じがするのはおいらの気のせいか( ̄▽ ̄;)?
ペンギンや象アザラシの体の質感とか、海の中での水の描き方とか、スピード感あふれる動きとか、そういう映像はたしかに技術的にもスゴイと思うけど個人的にはストーリーがダメダメだったよ・・・たしか今年の第79回(作品としては2006年度)アカデミー賞の長編アニメ賞を受賞していたはずだけど、なんだろう、この観終わった後に残る中途半端感は。
予告ではディズニーちっくなアニメミュージカルで楽しそうな雰囲気を醸し出していたんだけど、前半はいいとして後半の展開はどうなのかなぁ・・・まあ、前半だって選曲とか内容とか考えたら、少なくとも子ども向けじゃない気がするんだけど・・・。

内容は、自分だけの心の歌を見つけることを何より大事とし歌でハートを伝えられないと大人になった時に最愛の人と結ばれないという規律がある南極の皇帝ペンギンたちの国で、ノーマ・ジーン(ニコール・キッドマン)とメンフィス(ヒュー・ジャックマン)の間に生まれた筋金入りの音痴でペンギンらしくないハッピーなタップダンス(?)を踊ってしまうマンブル(イライジャ・ウッド)がペンギン失格の烙印を押されて周囲から孤立したりいじめられたりしていたが、ある日、ファンキーでノリノリのアデリー・ペンギン5人組(5羽組?5匹組?)のアミーゴスと知り合い、自信を取り戻して自己のおかれている環境を打開していく様を数々のヒットナンバーとステップで綴るミュージカル・アニメーション。

うーん、おいら個人的にはあんまりオススメとは言えない(っていうか正直に言えばラストのほうで人間がでてくるあたりからの展開が特に気にくわねー)ので微妙だな~・・・。
もともと、予告と公式サイトを見てハッピーでノリがいい雰囲気だったからそういうのを期待していたため、がっかり感が大きいんだと思うんだけど・・・他所の映画系の評価サイトでは評価高いらしいんだけどおいらは画像技術と前半のストーリー以外はイマイチあいませんでした。

画像技術的には素晴らしいと思うんだけど、後半で芸達者なペンギンのかわいさを利用して環境問題に触れるような話にしてほしくなかった気がする。
なにがダメって、本当の環境問題を理解していない人が作ったんじゃないかと思うような出来なんだよな~。
ネタバレになるけれど、要は魚を乱獲する人間がいるからペンギン(とか南極の生物)は絶滅の危機に瀕しているというメッセージが最後に込められているわけなんだけど、魚の乱獲以前に地球温暖化で氷が溶けていってペンギンが住む場所だけでなくどこかの小さな島国も減っていっているってことは問題じゃないのか?
だいたい地球温暖化の原因の二酸化炭素を大量に吐き出しながらも京都議定書に調印しない国が製作に絡んでいる映画なので、自分の国のことは棚にあげておいて魚を大量に食べる国(多分、あちらは肉料理が多いので日本などのアジア圏をさしていると思うのだが)を批判するような内容なんて違和感ありまくりだ。そのあたりがペンギンのかわいさを利用して本当の環境問題から目をそらすために作られたみたいでなんかイヤ。
だいたい、こんなかわいいペンギンのエサがなくなっちゃうとかわいそうだから守ってあげなくちゃ!みたいな展開をしていくのもどうかと思う・・・じゃあ芸がなくてかわいくない生物が危機に瀕していたら見過ごされた話?って感じで。・・・それとも「人間は自分勝手だ!魚を食べる人間は悪い奴らだ!」とでも言いたい映画なのか?
そもそも水族館に連れていかれたのになんで南極に戻されたのかもよくわからない。あいつをショーに出そうというセリフの後の展開が不明過ぎ。
あと、せっかくの豪華キャストを声優にしておきながら、主人公以外のキャラは絵も似たり寄ったりだしセリフ絡みもちょこっとしかなく個性も全くいかしきれていないし(アミーゴスやラブレイスなんかもっと面白く個性豊かに描くこともできたろうにと思う。ラブレイスなんか声にロビン・ウィリアムス使ってんのにもったいない!)、歌は下手だけどタップを踏むペンギンなんていう非現実的でファンタジーな設定にしておきながらその面白い設定もイマイチいかせていないし、人間を出してきて環境問題に展開って予想外だよ・・・だいたいマンブルに倣ってダンスでエイリアン(人間)にメッセージを送ろう!なんてありえない展開じゃない?
せっかくの面白い設定が環境問題を絡めたことで全て台無しにされた感じ。何もこういうハッピーそうな予告を作ったアニメでそういうメッセージを流す必要はないと思うんだよなー、そういうのは他の映画でやってくれよ・・・。

子ども向けのハッピーな映画だと期待して親子で観たりなんかしたら確実に裏切られると思います。
ところどころ絵も怖いしなー(襲われるところとか)、あんまり子ども向けじゃないよな。カテゴリー「ファミリー」も入れてるけどファミリー向けかどうかは実際のところ微妙かも・・・。

一応、画像技術と前半に対しての評価のみで★3個にしときましたが、後半だけなら★1個かな~おいらは個人的にはかなりがっかりしたから( ̄▽ ̄;)。

# パンフレットは買ったような記憶があるようなないような・・・(後日捜索予定)

「ハッピー・フィート」関連サイト
ハッピーフィート

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踊る大紐育


評価 : ★★★☆
(1951/8公開 MGM/アメリカ 98分)

TSUTAYAの半額クーポンキャンペーン期間中だったのでレンタルしてきました。
おいらは、クラシック映画も好きで、時々BS2とかで古い映画をやってたら観たりしてるんだけど、これは観た記憶はなかったのに、

♪New York New York It's a wonderful town~♪\(^▽^)/

っていう冒頭の歌はなぜか知っていた・・・あれっなんで( ̄▽ ̄;)?

内容は3人の水兵がニューヨークで彼女を見つけて休暇を過ごし、また勤務に戻って行くというそれだけのストーリー。元々はブロードウェイで当たったミュージカルを映画化したものです。

・・・ええ、もう本当にそれだけのストーリーなんです・・・これ以上の説明はないってくらい簡潔ですが、手抜きじゃないよっ(笑)
ただそれだけの話で98分もどうやって引っ張るのかってとこですが、随所に散りばめられたコメディちっくなミュージカルシーンが飽きないうちに展開されていくので決して退屈ではないです。
まあキャストもジーン・ケリーとかフランク・シナトラとか出てて豪華だし~。
ダンスシーンがけっこう見応えあるかな~、特に博物館(美術館?)かどこかでアン・ミラーが踊るタップダンスなんかけっこう素晴らしいと思うけど。
・・・ただ、ストーリーが簡潔に説明できるだけにわりと希薄なんでそんなに記憶に残らないともいう・・・いやいや、決して嫌いじゃないんだけどさ( ̄▽ ̄;)
まあ、往年のミュージカルの一つとして楽しむには楽しめるかな~。

# レンタルで観たのでパンフレットは未購入。

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嫌われ松子の一生


評価 : ★★★★☆
(2006/5/27公開 東宝 130分 PG-12)

松子。人生を100%生きた女。

なんだかとっても久しぶりの新作レビューのような気がしますが( ̄▽ ̄;)←DVD感想投稿に失敗して一旦諦めた人
今日のお昼の回で観てきましたー。
『下妻物語』の中島哲也監督作品で、山田宗樹原作の小説を中谷美紀主演で映画化したものです。
例によって、今回も原作を読んでいないので原作との比較は避けますが(笑)、もし原作と違っていたとしてもおいらは映画として充分に楽しめたのでいい出来だと思います。

自由席だったのですが、一つおいて左の席におじいさんが座っていたので、「タイトルだけで昭和の香りがして入ってきちゃったのかなあ、予告見たらけっこうすごい内容っぽかったけどこの人、大丈夫なのかなあ( ̄▽ ̄;)」と、勝手に余計な心配までしながら観ていたのですが結局席を立たなかった模様・・・べつにどうでもいいですけど(笑)
・・・だってさぁー、「ALWAYS 3丁目の夕日」みたいなのを想像してきてたら、あまりにも違いすぎてふざけてる感じがすると思うし、ショックで危ないかもって・・・( ̄▽ ̄;)←失礼な奴

内容は昭和22年、福岡県大野島に生まれた川尻松子(中谷美紀)が、中学校教師時代にある事件を起こして家出、男性遍歴を重ねるうちにソープ嬢に転身、挙句の果てには同棲相手を殺して刑務所生活・・・などなど、波乱万丈で転落の一途を辿るばかりの一人の女の悲惨で壮絶な人生を、その時その時の幸せの絶頂をカラフルかつポップにユニークな視点で混ぜつつコメディチックにミュージカルらしく描いた奇想天外な物語。

ああ、これは・・・コメディ色とミュージカル色を強くしちゃってるけど、意外に深い作品かもしれないな(笑)
面白かったです。個人的にはけっこうツボにはまりました(笑)
『下妻物語』がスキな人なら観て損はないと思います。ただ、ちょっと後半、失速してる感じがあるけど、悲惨なのになんだか面白おかしく全体的によくまとまってるし、もしかしたらあんな最期だったけど松子は幸せだった瞬間もあるんだろうなーって思ったのでまあいいかなって・・・気にいったんでちょっと評価が甘めかも( ̄▽ ̄;)
あんなに悲惨で欠点だらけで、それでも前向きで決して死なない(死ねない)パワフルな人間って、すごいよ。人間誰しも欠点はあると思うし、完璧な人間なんていないと思うけど、あそこまで学習能力を捨てて(笑)、悲惨ながらも自分自身の人生を謳歌する人って、傍目から見ればバカに見えるかもしれないけど、実は人間的魅力に溢れた人間なのかもしれない。松子は敷かれたレールの上を歩くような人間じゃないってのが大きな魅力だと思う。
ただ万人にオススメはちょっとできないかな~、おいらは好きだけど( ̄▽ ̄;)
PG-12指定がついてるんだけど内容は限りなくR-15指定に近いと思うから・・・具体的な描写は避けますけど察してください、予告観た人は少しはわかると思うけど( ̄▽ ̄;)
ある意味下妻よりパワーアップしてると思うので・・・まあ苦手な人もいると思うけどなー、ちょっとアレはやりすぎのところもあるしなぁ・・・(謎)

観る人が今までにどんな経験をして人生を過ごしてきたかによって感じ方が違う作品だと思います。
まあ、他のどの映画だって本だって、その人の経験数によって感情移入できるかどうかが違うし、面白いとか感動するポイントがみんな同じじゃなくちゃいけないってことないんでそれぞれの感想があって当たり前なんだけどね。
愛に見放された孤独や不安感を知ってる人なら感情移入できると思うし松子のやりきれない気持ちや切なさもわかるだろうしラストもちょっとは泣けると思うんだけど、「なにこの女、バカじゃないの?」なんて思ってしまうだけのあんまりこれっていう挫折感とか空虚感を感じた経験のない人ならただ面白おかしく感じるか、逆になんだこれ?って思うかじゃないかなー( ̄▽ ̄;)
おいらの場合は、ただ面白おかしく感じただけじゃなくて後半切なくて少し泣けました・・・多分、それはおいらの抱える過去に原因があると思うのでフツウの人は「え、どこで泣くの!?」って言うかもしれませんけど・・・大事なものを失ったとか、親の愛情に飢えていたとか、好きな人に裏切られたとか、そういう経験のある人ならきっと感情移入して泣けるんじゃないかな。・・・あ、誤解のないように言っておきますけどおいらは感情移入できるとはいえ、松子みたいな人生は歩んでませんから( ̄▽ ̄;)(笑)
・・・てゆーかあそこまで激しい人生はフツウの人間では歩めない気がする・・・どこかで道をふみはずしたらそういう人生もありなのかなあってワイドショーネタとかでありそう~な雰囲気もあるといえばあるんで全くありえないとは思わないけど・・・まあディズニーみたいなミュージカルの部分は日常生活では絶対無理だけど( ̄▽ ̄;)(笑)

それにしてもあまりにも原色カラフルでポップでロックでミュージカルな世界(観た人でないと意味不明だと思うけど( ̄▽ ̄;))がスクリーンに展開されまくっていたので、目が・・・(笑)
なんかディズニーみたいだったりクラシック映画みたいだったりミュージカルみたいだったりCGアニメ使いまくりだったり殴られたり蹴られたりですごい描写もいっぱいあるんだけど、カット割が計算されてて良くできたおもちゃ箱みたいな面白さがありました。それでいて深いんだもん、中島監督ってちょっとした天才かもしれない(笑) 特にこういうぶっとんだ濃いキャラの女性を描くのが得意そうだ(笑)

いやー、それにしても・・・中谷美紀、すごい女優さんですねー。キレイだったり小汚かったり・・・特にラストのあの小汚さは『マルコビッチの穴』のキャメロン・ディアズを初めて観た時よりショックだった(笑)
・・・顔が全然変わらないのはちょっと反則だけどさ( ̄▽ ̄;)(笑)
脇役も話題になってるBONNIE PINKやAI以外も豪華で見応えあり!

あと、使われている曲がすごくいいです。サントラ欲しいなあ・・・(笑)

# パンフレットは正方形型の60ページ700円。監督インタビュー、映画で使用された歌の歌詞の一部やタイトル紹介、松子の生涯年表、年代ごとの登場人物との関係解説、花言葉松子度チェックなど、映画同様の派手できらびやかで充実した内容になっています。

「嫌われ松子の一生」関連サイト
goo 嫌われ松子の一生 オフィシャルサイト←どーでもいいんだけどここで配ってる壁紙、ちょっとイヤすぎるんですが(笑)

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プロデューサーズ


評価 : ★★★★☆
(2006/4/8公開 アメリカ/コロンビア 134分)

『オペラ座の怪人』『シカゴ』ですら獲ることができなかった、トニー賞12部門、史上最多受賞のブロードウェイ・ミュージカルが完全映画化!!

もう・・・なんだろう・・・この異常なまでにハイテンションでエネルギッシュな舞台は・・・おいら、ミュージカルは好きなんでたいていの場合、すぐに気持ちが入り込めるほうなんだけど、初っ端からあまりにも強力なエネルギーをぶつけられた衝撃でちょっと引いてしまった・・・痛くてパワフルで濃過ぎる強烈キャラがたくさん出てくるから体調のいい時を選んで観ないとちょっとつらいかもしれないなぁ( ̄▽ ̄;)←見事に撃沈した人
いやあ、だって、具体的なシーンがあるわけじゃないけどセリフがちょっと下品だし(?)、それにあんなに逞しいエロばあさん達や次々登場する一癖も二癖もありまくりな人達やここはゲイ屋敷( ̄ロ ̄lll)?みたいに次々沸いて出てくるゲイ達を一度に観たのは初めてじゃなかろうか・・・もう、なんというか・・・あらゆる意味でお腹イッパイな作品でした・・・好きだけど、引いてしまって大笑いできず笑顔で「・・・えー( ̄▽ ̄;)」「クスッ」という感じかな・・・あ、それより劇中に出てくる口をあんぐりあけた客と同じ感覚かも( ̄▽ ̄;)
(※ちなみに一緒に観に行った人や隣にいた見知らぬ中年女性は大喜びでゲラゲラ笑ってました( ̄▽ ̄;))

内容は、1959年のニューヨークを舞台にかつてはブロードウェイで栄光を極めたものの今やすっかり落ち目で高齢のご夫人のご機嫌をとっては制作費をかき集めるプロデューサー、マックス・ビアリストック(ネイサン・レイン)と、異常に小心者の会計士レオ・ブルーム(マシュー・ブロデリック)が出会い、帳簿の整理時にショーが失敗した時のほうがプロデューサーは儲かる場合もあるという不思議なカラクリを発見。二人はすぐ打ち切りになるような史上最低のミュージカルを作って、出資金をいただこうと画策するのだが、大コケ確実のはずのショーがなぜか当たってしまい・・・というミュージカル界を皮肉った痛快ミュージカル・コメディ。

本作は1968年にも映画化されている(オリジナル作品は現在在庫切れみたいですけど参考までにこちら)のでリメイク作品なわけですが、不思議と全然古さを感じない。ただただ、パワフル、そして豪華!それが強調されてて何も気にならないというか・・・役者も揃ってるしね、特に主演二人が舞台からの続投というのがまさにピッタリって感じでいいです。
内容が多少ミュージカルの裏舞台に対して皮肉ってるものだったりタブー(風刺的だったり下品だったり)を取り扱ったものであっても許せるという本当にミュージカルが好きな人には、ぜひ観てもらいたい作品。(ただし元気な時じゃないと作品の持つ熱気にやられます・・・( ̄▽ ̄;)←やられた人)
多分、こういうのが本当の王道のミュージカルなんだろうなぁ・・・映画じゃなくてミュージカルとして生の舞台で一度観てみたいなあって思ったもん。

主役2人もすごいんだけど、なんといっても最初に登場した時のインパクトのすごさではあのゲイ×2!鳩やネオナチやばあさん軍団もすごかったんだけど、あのインパクトには誰もかなわない気がする・・・おすぎが絶賛っていうのは同じ(オカマの)匂いがするからだろうか( ̄▽ ̄;)
そういえば、あのオカマの片割れ・・・舞台版でレオ役もやってるとか。全く正反対の役じゃん( ̄ロ ̄lll)!・・・役者ってスゴイなあ、その舞台も観てみたいよ・・・(笑)
オカマ役が上手な人って本当に演技がズバ抜けてるんだよね。それこそ芸(ゲイ?)達者というか(笑)
そういえば主演の一人のネイサン・レインだって『バード・ケージ』でオカマだったよ。あの時は共演のロビン・ウィリアムスが『ミセス・ダウト』の印象が強かったもんだから絶対ロビンのほうがオカマ役だと思っていたので、ネイサン・レインだと知った時にはちょっとびっくりしたんだけどあの人も上手かった!そういえばおいらはあんまり知らなかったんだけど、ネイサン・レインってあちらの舞台業界では名前だけで客が呼べる役者ってことで有名みたいですね。
個人的にはユマ・サーマンが実はあんまり好みではないんだけれど、まあ頑張ってたかな~・・・ニコール・キッドマンがスケジュールの都合で降板しなかったらどんな映画になってただろうって思ったらやっぱりちょっと点が低くなってしまうんだよなあ、二コールはここ数年ずっと波に乗ってるし、おいらのけっこう好きな女優さんだから!
でもネオナチのリープキン役で『奥様は魔女』で共演したウィル・フェレルが出てるから一緒に出なくて返ってよかったのかもね・・・。あ、そうそう、ウィルは『奥様は魔女』ではイマイチと悪評判だったけど、こっちのように変な役がピッタリ合ってた、こういう役のほうがいいのかも(笑)
・・・それにしてもアクが強い俳優ばっかりだなあ、内容にピッタリだけど(笑)

あと、ラストのエンドロール後のおまけのオチ(特になぜか「Amazon.com」の名前がでてくるあたりと、メル・ブルックスのオチのセリフ)がとっても舞台らしくてよかったです。最後まで観ないで帰った客はバカだな(笑) あんな粋なオチまで用意するなんて、なんて遊び心のある映画なんだろう・・・いや、もはや映画じゃなくてミュージカルそのもの!
内容が内容なので、万人にオススメとは言いませんが、ミュージカル好きな方はぜひどうぞ。
もうおいらの頭の中、エンドレスで「I wanna be a producer~♪」が流れてます、勢いでサウンド・トラックCDを買ってしまいそう(笑)

# パンフレットは600円。なんだかキラキラしてて派手な表紙です・・・映画そのものを表していると言ってもいいくらい(笑) 舞台版の説明や映画製作の背景など細かいフォローがされています。

「プロデューサーズ」関連サイト
プロデューサーズ
The Producers DVD(英語)
The Producers(英語。予告動画あり)

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メリー・ポピンズ


評価 : ★★★★☆
(1965/12公開 アメリカ/ブエナビスタ 140分)

世界の映画史に、燦然と輝く最高傑作ミュージカル!

歌うアンドルース!踊るヴァン・ダイク!
〈チム・チム・チェリー〉ほか粒よりの佳曲に彩られて、楽しい感動を呼ぶ永遠の名作・・・

30年ぶりにあの名作が帰ってきました。

※ リバイバル時の広告チラシに掲載されていたコピー(Googleで画像検索したらこれしか出なかったんで。一番下のは1994年に最映された時のものらしい)

先日、家族とディズニー映画の音楽の話をしていたのですが、その中で『チム・チム・チェリー』の話がでたんですけどね、その曲って何の映画の曲?って聞かれて、メリー・ポピンズと答えたら、「そういえばメリー・ポピンズって名前は聞いたことあるけど映画は知らない」って言われました。
・・・そ、そうなの?けっこうあの当時に作られたにしては斬新な映像だし、曲もわりと有名だと思ってたんでちょっと意外。もしかして知らない人って多いのでしょうか?

内容は、1910年のロンドンの桜通りに住む銀行家のバンクス(デイヴィッド・トムリンソン)とその奥さんのミセス・バンクス(グリンス・ジョーンズ)は自分達の仕事で忙しくて娘と息子を乳母に頼んで放りっ放しにしていたのだが、子ども達と合わないと次々と乳母が辞めていき、新しい乳母を広告で募集したところ、不思議なことに募集前日に破って捨てたはずの子ども達の希望通りの乳母(家庭教師)のメリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース)が家にやってきてから、メリーの友達のバート(ディック・ヴァン・ダイク)などとも知り合って、バンクス一家が家族の本当の幸せを取り戻すまでを描いたもの。

作品自体は1964年に映画化されていますが、原作は1934年にイギリスの女流作家パメラ・L・トラヴァースによって書かれました。映画化の30年も前に、この物語ができているってすごいよね!
ショー・ビジネスの世界では映画化の権利獲得合戦があったというけれど当然だよね、なんて豊かな想像力なんだろう!(で、結局、ウォルト・ディズニーが製作したわけだけど、内容的にもディズニー映画にぴったりで正解だったと思うよ)。

作品自体にも魅力があるんだけれど、配役もイイ。
特にジュリー・アンドリュースが素敵~!これが初めての映画出演だったそうだけれど、ハマリ役。
「サウンド・オブ・ミュージック」の時も素敵だったけど、こちらにはさらにディズニーお得意の童心に訴えかけるような魔法の力も加わって、子どもなら絶対こんな先生って憧れるだろうなあと思いました。ただ優しくて楽しいだけじゃなくてちょっと厳しい面もあって、先生としてもバランスが取れてて理想的だしね。
ドラえもんの四次元ポケットのようにいろんな物が出てくるじゅうたん製のカバンとか、指先パチンでお部屋の片付けが終わってしまうところとか、絵の中に入ったり、笑うと宙に浮かんでしまったり・・・と、メリー・ポピンズが家に来てからは毎日が奇想天外の連続だけどとっても楽しそうだもの(笑) 
それになにより実写とアニメの融合って、現代では簡単にできそうだけど、あの当時(1964年)にこれだけのものが作れたっていうのが驚き。今見るとレトロな雰囲気に見えるけれど、もともと絵の中という設定だしあれくらいでちょうどいいのかも・・・ってそういうところまで計算して作りこんだような画になってるのがスゴイよね。(まあ、当時の技術の最高があそこまでだったかもしれないから、そこは特に計算はないかもしれないが(^^;)

大人も子どもも楽しめるし、ディック・ヴァン・ダイク率いる煙突掃除夫達のダンスシーンなども迫力があるし、歌も覚えやすくていいし、もう40年以上前の作品だというのに今見ても画面に引き込まれる夢と希望に溢れた魅力が詰まっているので全体的にクオリティが高いと思います。
しかも、楽しいだけじゃなくて、さりげなくお父さんの仕事や立場についての話や鳩の餌売りのおばあさんのお話などを交えて人としての大切なこともわかりやすく教えてくれるような作りになっているのがイイね~。そういう教訓めいたことって子どもに教えるのは難しいもんだと思うんだけど、これほどわかりやすければ、子ども心に印象に残りそう。ラストに風が変わってメリー・ポピンズが去ってしまうところも、子ども達が成長してこれから経験していくであろう必要不可欠な別れを暗示してる感じで深いです。ストーリー展開の仕方も素直に素晴らしいと思いました。
せっかく話に出たので久々にレンタルしてきたんですけど、やっぱり、今観ても好きな作品だなぁ・・・。
(アニメとの合成がちょこっと雑な感じがするのは、現代の技術と比較してのことだと思うので気にしない~)

大人も子どもも一緒に魔法にかかった気分で楽しめる作品としてオススメです。
2時間以上もある長編だけど全く飽きさせないしね。
たしかにありえない不思議なことの連続だけどさ(笑)、今後も永遠に魔法がかかったように同じクオリティを保てる魅力(後世の誰が見ても公開された当時に見た人と同じように魔法にかかった子どものようなワクワクした気持ちになれるんじゃないかなという意味)が詰まっている作品だと思うので、もし見たことがない人がいたらぜひどうぞ。小さなお子様のいるご家庭には特にオススメかな~、教育的にもいいかもしれない。

# 生まれる前の作品で、レンタルで観たのでパンフレット未購入。

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コープス・ブライド

評価 : ★★★
(2005/10/22 イギリス/ワーナー 77分)

ホネまで愛してくれますか?

※Amazonのリンクを検索しましたがまだないみたいなので、また出てきた時に編集します。

大絶賛してる人もいるそうですがー。

まあ・・・普通、かなぁ・・・。

長くもなく短くもなく(映画的には短いけどストップモーションアニメだからね)。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」ほど予想のつかない展開もなく(設定だけで予測できた)。
ミュージカル色もそんなになく(今回は曲が少なかったしアタマに残るような曲がなかったからミュージカル調である必要があるのか?と思ったんで)。

ラストのコープス・ブライドはキレイなんだけど、ストーリーのひねりがなくて始まってちょっとしてから先の展開が全部読めてしまったのである意味ちょっと残念(^^;
先が読めてしまうってことは、ありきたりってことだもんね~、ちょっとネタ不足?
ストーリー的には好きな話なんだけどなあ・・・せつないけど一応ハッピーエンドだし。
でも、主人公のビクターが2回人間界へ戻るんだけど最初に戻る時は大変なのに2回目はなんであんなに楽々に戻れたのかも意味不明だし・・・ご都合主義?ストーリーが細部まであんまりきちんと練られてないのか?とか思うシーンもあったんで、ちょっと評価は低めになるかなぁ・・・個人的にはわざわざ劇場で観るほどでもなくレンタルしておうちで観ても充分かなってレベルかなって(^^;

バートンのアニメがものすごく好きだーっていうコアなファンなら堪らなく好きなんだろうけどなあ・・・うーん、これは評価が分かれる映画だと思います。

退屈しないし、技術的にはスゴイって思うんだけどねー。
こういうストップモーションアニメって何時間かけても1~2秒のシーンしか撮れないんだから、ものすごく時間かけて撮ってるわけだし、髪の毛の動きなどの細部も手を抜いてないわけですよ。
でも上手に撮れば撮るほど、CGに見えるあたりが悲しい(^^;(CGも一部使ってるけど)
今だったらそんなに苦労してストップモーションアニメにこだわらなくても作れそうな作品だからねぇ・・・もっとクレイアニメっぽくしてたらもうちょっと違ったのかもしれないけどなあ。技術が上がるのも一長一短か。

映像はキレイだし、あの世界観は独特だから面白いんだけどね。
でもストーリーが予想できる範囲だから驚きがあんまりなかった・・・_| ̄|○
登場人物にそんなに思い入れができそうでもなく(個人的には元は犬だったらしいスクラップって名前の骨の犬がかわいいくらいで)、まあ普通だなあって感じで・・・1800円払って観にいく価値があるかっていうと悩んでしまいそうですわ・・・好きな人は好きだろうけど広く一般にオススメできるような映画ではないんだよねぇ・・・。
まあ、そんなにアクが強くない作品だから、初めてティム・バートンの世界観を見る人とか、「チャーリーとチョコレート工場」を観た後にあの世界観の余韻を楽しんでみようっていう人にはいいかも。

# パンフレットは小型の700円。声優の写真も入れたらいいのにー!ストップモーションアニメの裏話も載ってます。

「コープス・ブライド」関連サイト
ティム・バートンの「コープス・ブライド」
Corpse Bride(英語)

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オズの魔法使

評価 : ★★★★★
(1954/12日本公開 アメリカ/MGM 102分)

♪さぁむうぇーぇぁ、おーばぁ・ざ・れいんぼーぅ♪

・・・ひらがなで書くとマヌケだな _| ̄|○
(ついでにSomedayと聞こえたと思ってたらSomewhereだったよ_| ̄|○)
第12回(1939年)アカデミー賞/歌曲賞受賞の曲をマヌケにしてしまった自分に反省しつつ書き進めていきます(T-T)すまんのぉ~

今でも『Over the Rainbow』の曲で有名な「オズの魔法使」。
アカデミー賞も受賞していますし(この年は「風と共に去りぬ」がいたので作品賞は逃したけど作曲賞/歌曲賞で受賞してます)、オーケストラの演奏会やCMで流れることも多い曲なので、映画そのものを観たことがない人でも曲はなんとなく聴いたことがあるのではないでしょうか。
それに本編自体もたしかアニメにもなっていたような・・・むかーしテレビで見た記憶がうっすらとあるのですが。

古い映画の中でももうすでに名作となっているお話なので知っている人も多いと思いますが、内容は、少女ドロシー(ジュディ・ガーランド)がトト(犬)と一緒に大竜巻に巻き上げられて夢の国オズにたどり着いてしまい、故郷のカンザスに帰るため、途中出会った臆病者のライオン(バート・ラー)・脳のないカカシ(レイ・ボルジャー)・そして心のないティンマン(ジャック・ヘイリー)と共に願いを叶えてくれるオズの魔法使いが住むというエメラルド・シティを目指すというストーリー。

1939年の映画とは思えないほど色鮮やか(モノクロのシーンもあるけど)で今見ても完成度が高く、不思議なほど何度観ても面白いのでファンタジー映画としては最高傑作の部類に入ると思います!
自分が生まれるよりもずっと大昔に製作された映画なのに何なんだろう、この全く色褪せない魅力は。
ミュージカル好きだからってのもあるとは思うのですが、あの世界を見るととても気持ちがワクワクするんです。そういう人、きっと他にもいるよねっ?
ファンタジー映画って近年のCGの発達のおかげで映像的には最近のほうがもっとすごいはずなのに、完成度はこの映画のほうが高い気がするなぁ~、それが名作といわれる所以か。
とにかくこの映画を観ずしてファンタジー映画を語るなかれ(笑)
後世のファンタジー映画の原点ともいえる映画なのでファンタジー好きな人は必見ですヨ。
大人が観ても考えさせられるところがあり、かといって子どもが観ても充分に楽しめる内容なので、本当に映画史上に残る名作です。飛び出す絵本を初めて見たときのような感動があります(笑)
こういう大人も子どもも楽しめる作品って特別な魅力がつまってますよね~、しかもあの時代にこんな見事な作品を作ってるんですからスゴイです、エクセレント!

この映画は我が家のDVDコレクション(っていうほど数ないと思うけど)の中にあるのですが、特典がいーっぱいついてました。買いです買い!たしか特別版で1500~2000円程だったと思います度(多分、いつものことで割引されていた時にもっと安く買ったと思うんだけど本体にも値段書いてないからわかんないや(^^;)、オススメ。

※ ちなみに製作は1939年ですが、日本で初めて公開されたのは本国公開から15年も経ってからの1954年らしいので冒頭の公開年を1954年と記載しました。あと、タイトルは「オズの魔法使い」じゃなくて「オズの魔法使」らしいですね、DVDにはそう記載されているのでそれに倣いました。

※ ジュディ・ガーランドって検索中に「1969年 睡眠薬の過剰投与によって死亡」って記事見つけたんですけど、こんな素敵な映画に出ていた人がそんな衝撃的な死を迎えてたなんて!とショックです(T-T)

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ムーラン・ルージュ!

評価 : ★★★★☆
(2001/11/17公開 アメリカ/20世紀FOX 128分)

ふたりの愛、ひとつの運命。

パリ、1899年この街で、最も愛された一人の女・・・
彼女の名はサティーン

多分、私はミュージカルが好きなんだな(笑)

久々に自宅でDVD鑑賞(しながら片付け)してみました。
このDVDも数年前の某電気店の閉店セールで半額以下でゲットした掘り出し物なのですが(そんなのばっかり(^^;)、個人的には何度観ても好きな作品の一つです。中には一回観て忘れちゃうのもあるんだけどね~。

内容は、1899年の豪華で華麗なショーで人気のナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」を舞台に本格的な女優を目指しているサティーン(ニコール・キッドマン)と駆け出しの青年舞台作家クリスチャン(ユアン・マクレガー)の悲恋を描くミュージカル。(悲恋といってもコメディの要素も多々あり)

一番最初に結末をユアン・マクレガーが言ってしまうので、最初からラストが悲劇になるのはわかってるんですけど、とっても見応えのある歌やダンスが楽しくって(特に最初のほうのサティーンの部屋で公爵と脚本家を間違えてるシーンと、本物の公爵に新しい脚本に資本金を出してもらうようみんなで訴えかけるシーンがコミカルで大好き!)突っ込み所満載だけどそんなの気にしちゃダメってくらい派手な色と演出が素敵♪
基本はミュージカル映画なんだけど、大胆な映画的演出がかなり凝っていてとても面白い。
まさに豪華絢爛とはこういうこと!

個人的にはユアン・マクレガーが歌う『your song』はモト歌を歌ってるエルトン・ジョンよりよかった!ニコール・キッドマンとの『come what may』もよかったし、この2人、意外にも歌もうまいじゃーん!ダンスも歌も心にグッときました、素敵☆

ビートルズ、マドンナ、エルトン・ジョンなどの有名な歌がセリフのように使われているので、「あっ、この曲知ってる知ってる!」って思えるところも選曲もよし!(物語の舞台は1899年だから20世紀のポップスを使うのは時代設定的にはおかしいんだけど、そんなことは全然構わず無視できるくらい演出がぴったりで楽しいからOKさっ)
ニコール・キッドマンは煌びやかな舞台と衣裳が映えていつにも増してキレイでかわいいし、ユアン・マクレガーも役にぴったり合ってるし、その他キャストの見せ方もGood!で見ているだけで楽しい。
見せ方といえば、いっちばん最初、舞台の幕開けのシーン(いや、まさにこれが舞台、と言わんばかりのあの演出は映画館で観ると等身大サイズの人が出てくるようになってるんですけど)に指揮者がでてきて、「さあ、今から豪華絢爛なショーの始まりですよ!」という雰囲気を作っているところが素晴らしい。もう本当に「華麗なるショー」なんですよ、映像の全てが!
映像の展開が速いのでついていけずに見づらいと感じる人もいるでしょうが、ショーだから展開速くてもまあそんなもんかなって思います。ちょっとミュージッククリップ的な作りだけど、ミュージカル映画だからそういうのも面白いんじゃないかな。
でも本当のミュージカルが好きな人にはわりとコケにされていたので、私はどうしようもないくらいツボにハマりまくり(笑)なんですけど、一般評価は分かれるんでしょうね。
個人的には・・・娯楽映画なんだから本物のミュージカルと比べちゃいけないと思いますが(^^;
たしかに前半喜劇で後半悲劇なので(悲劇度を高めるために前半喜劇なのかなあ・・・)前半と後半の展開のあまりのギャップに全体としてのバランスは崩れてるのは確かなんだけどね~。喜劇で押し切れたほうがよかったといえばよかったんだけど、こうしたメリハリがあるからこそ最初にラストがわかってるのにこの後どうなるんだろうって期待して観られるんじゃないかな~。

まあ、内容はコテコテでありがちな悲喜劇ミュージカルですが、徹底的にド派手な舞台や衣裳にこだわってるところと斬新な演出を楽しむ大娯楽作だと思いますので、個人的にはオススメです。

そういえば映画の前売り特典で貰った主演2人が歌ってるシングルCDどこにやったかな~?
DVD買った時の特典のプレス向けパンフ(非売品)は手元にあるんだけど。

# 非売品じゃないほうのパンフレットはCDとともに探し中~。

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