スラムドッグ$ミリオネア


評価 : ★★★★☆
(2009/4/18 イギリス/アメリカ/GAGA 120分 PG-12 原題『SLUMDOG MILLIONAIRE』)

運ではなく、運命だった―。

今年のアカデミー賞最多8部門受賞作品です。
(おお、そーいえばアカデミー賞の記事まとめてアップしてないぞ・・・( ̄▽ ̄;))

アカデミー賞効果なのかこれの感想を聞いてくる人が多いので先にアップすることにしました(笑)
(他のも早く書けよってなあ・・・orz)

感想といえばもう一言これに尽きるだろうなー。

いやあ、とにかくよく出来てた(驚)

ただ面白い映画だとは思うけど、アカデミー受賞というのは少し不思議かも。 
アカデミー賞ってだいたいアメリカ映画らしい作品(やたら豪華だったり説教くさかったり金かけてたりいろんな意味でね)が獲得するのが主流じゃない?
ところが本作は監督はイギリス人だし、オールインドロケでセリフも字幕(通常の日本語字幕だけじゃなくて、インドの言葉で喋ってるので英語字幕つき)の部分が多いし、有名な俳優も出てないし現地でスカウトした子を使ってたりするし、パッと見てわかるくらいの低予算映画だからこれが各映画賞総なめの受賞なんて異例なんじゃないかなあ。
・・・あ、まあ底辺から這い上がるっていうアメリカンドリームっぽいストーリーは今の世相に反映して合うだろうからってのもあるのかなあ(大統領もオバマに変わったし)。アカデミー会員じゃないから世相反映とかあるのかどうかわかりませんけど。

内容は、インドの国民的人気番組“クイズ$ミリオネア”で、ムンバイ出身でスラム育ち・無学の青年ジャマール・マリク(デヴ・パテル)が、次々と難問をクリアし、ついにいまだかつて誰も辿り着けなかった残り1問までやって来たのだが、最終問題前に番組の放送時間が終わり翌日持ち越しになった直後にイカサマの容疑をかけられ、警察で拷問されるハメに。しかしそれはイカサマではなく彼の過酷な人生そのものが、出題された問題の答えにつながっていたと、その過去を語り始め・・・という現在、過去を行き来しつつ波乱万丈の人生と未来に待つ最終問題の結果となぜミリオネアに出演したのかその目的は何かを少しずつ暴きながらスリリングに描いたドラマ。
原作はヴィカス・スワラップの『ぼくと1ルピーの神様』で、監督は『トレインスポッティング』のダニー・ボイル。

始まって1時間ほどの間は、そのある意味とてもリアルな残酷映像(子ども虐待、暴力、死、裏切りなど)に観に来たことを少し後悔しかけたんだけど、まあラストまで観てしまうと、あぁよくできていたなあと。
あの120分の枠の中でよくあんなにわかりやすく今のインドの状況を描きながらヒューマンドラマやラブストーリーやいろんな要素を詰め込めたものだと驚き。多分、あの空気感はインドじゃないと撮れないでしょうね・・・そういう何かを持った映画な気がする。
ストーリー自体は思い返してみると単純で先も読めるんだけれど、強烈な生命力や躍動感に溢れたインドそのもののような底知れぬパワーに溢れた作品になってましたんで。

なんかアレだよね、インドってカレーと自分探しで変な体験しに行くところっていうイメージしかなかったんだけど(パンフレットにコラム書いてた人も同じこと書いてたから多分そう思ってる人多いんじゃねーかなーと個人的には思ってるんですが( ̄▽ ̄;))、オリンピック前の上海に行った時と同じような感覚を思い出しました。富裕層と貧困層の差って激しいんだねー。

人生いろいろあるけど無駄なものはない、とか、純粋な気持ちを持ち続けるのは大事なこと、とかいろいろ解釈はあるんでしょうけどそれよりなにより、現実の残酷さを描きながらもハングリー精神を忘れず過酷な状況の中でも前向きに生きる人の輝き(特に子どもの目の輝きは素晴らしいね)が詰まってたのが印象的。

あと、音楽とスピード感や、「クイズ$ミリオネア」自体が日本でも馴染みがあったってのもあってわかりやすかったのもよかったね。
・・・しかし番組のセットや音楽はそのまま真似して作ったり使ったりできるからともかくとして、司会ってどこの国でもみのもんたみたいなんだろうか・・・そういえば今ドラマでやってる「ザ・クイズショウ」もあんな感じの司会っぷりだよな、ストーリーは違うけど( ̄▽ ̄;)

・・・で、インドといえば個人的に自分の脳内では「ムトゥ 踊るマハラジャ」が強烈にインプットされてるんですけど(だってストーリー始まる前に画面にでっかく「スーパースター ラジニ」なーんて出るんだよ?あんなのやるってインドくらいじゃね・・・?)、やっぱりあの作曲家なのか~とか(ある意味独特)、やっぱり最後には意味があるんだかないんだかわかんないけどミュージカルっぽく踊っちゃうのか~とかいろいろ余計なことも思ってしまいました・・・まあインドらしいといえばインドらしいのかな・・・ますますボリウッド映画(インド映画産業のこと)っぽいなー( ̄▽ ̄;)

まあ、あの疾走感とスリリングな展開とセンスのよさはたまらないものがあるし、うさんくさーい「はいはい、わかりましたー」と言いたくなるような説教映画にはなってないのがよかったし(子ども時代に生きていく知恵とかすごいけどコメディとしても面白いし)、文句なく高評価できる映画だと思います。

思いますが。

・・・なんで満点じゃないのか?
もちろん、予想してなかったくらいリアルすぎる暴力描写にびびった(低予算だからか盛り上げ部分との関連で余計そこに時間かけてるように見えるんだよなー)ってのもあるんだけど、まあなんというか、ストーリーの先がだいたい読めるんだよね。
普通に考えて、あんなに都合よく知ってる問題ばっかり出るかよっていう突っ込み所もありますし(まあそれを言ったら始まらないが)、あとなんというかー・・・「若者のすべて」っぽいなあって。成長した兄弟が別々の道を歩み、やがて片方は破滅し片方は成功、そして恋人は~・・・っていう図式。みんな好きだよねー、この展開。

まあそんな感じで、個人的には満点とはいかないです。
前評判がやたらとよかったので期待しすぎてた部分もあったのかもしれませんが。
ただ、まあ本当によく出来ている映画だとは思います。
受賞したことで大きく取り上げられたけど本来なら地味~に単館上映されてDVDで観るような映画だったかなって気がするんだよなあ、そこに何か違和感があるのかもしれない。(あくまで個人的に思ったままです( ̄▽ ̄;))

# パンフレットはミリオネアらしく金色(笑) 主人公のキャスティングがどうして決まったのか(かなり重点を置いていたらしい)とか、現地でスカウトしたとかいう話もたくさん載ってます。

「スラムドッグ$ミリオネア」関連サイト
映画『スラムドッグ$ミリオネア』公式サイト

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ベンジャミン・バトン 数奇な人生


評価 :★★★
(2009/2/7公開 アメリカ/ワーナー 167分 原題『THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON』)

人生は素晴らしい。

80歳で生まれ、若返っていく男の物語

冒頭がおばあちゃんの昔語りだったので、「タイタニック」か?と思ったんだけど(まあ、おばあちゃんが中心ストーリーじゃなくてベンジャミン・バトン本人の話なので結局違ってたんだけど)、ストーリー進行はフォレスト・ガンプとちょっと似たような雰囲気だなあと思ったらなんとガンプと脚本家が同じでした。
ふーん・・・そういう進行法が好きなのかな、アメリカって。

内容は、1918年のニューオーリンズで80代の老人のような容貌・体質の男の子が母親の死と引き換えに産まれ、ショックを受けた父親はわずかな金とともに老人ホームに置き去りにしてしまうのだが、不妊症で施設の経営者の黒人女性クイニー(タラジ・P・ヘンソン)が神の贈り物として妹の子と偽ってベンジャミンと名づけ育てることに。しかし、その赤ん坊は年をとり成長するごとに普通の人間とは反対に若返っていき、やがて一人で生活するため家を出ていき様々な人に出会い人生を歩んでいく・・・というファンタジー人間ドラマ。

んー、なんだろう、一人の人間の人生を通して生と死を考えるという意味ではアカデミー会員が好きそうなネタではあると思う。
生と死、若さと老いを考えるってのはある意味、人の本質に沿う深いテーマだ。なんでもない日常、なんでもない日の繰り返し。だけど確実に何かが変わっていく。そういうもんなのよね、人生って・・・って感じ?

でも、個人的にはあんまり何も心に残らなかったのよね・・・これは作品に気持ちが入り込めるかどうかで評価が分かれそうな気がするなぁ。

80代の老人の体で生まれてきた主人公が普通とは逆に若返っていく。
それ自体はファンタジー(夫はきっと時計の呪いだと言っていたが・・・)なんだけど、描いている人生は決して数奇なものではなく、多分、普通のことのような・・・だって体は若返っていくんだけど脳は若返らないんだもん。そのへんどうなってんだかよくわからない。 青年が赤ちゃんにかえるって骨や肉はどうなってんだよ!?みたいなツッコミたい部分もいっぱい。
長尺のわりには退屈はしなかったんだけど、体以外は別に数奇な人生でもない気がするあたりがひっかかってるのかなあ。

あ、あと多分・・・予告を観る限りでは一人の女性をずーっと愛し続けたんだろうなーっていう作りの予告だったのに、本編観たら売春宿でとっかえひっかえやってたり、不倫関係の女性がいたりとかいうのがひっかかってんのかも・・・純愛モノな要素もあるのに必ずしもそうとは言えない感じが違和感ありまくりなのかなあ・・・。

で、永遠はない(若さとか老いとか時間とか)、と言いたいのか、永遠はある(愛)、と言いたいのかもよくわからないし、産まれたら人生の過程は違っても結局行き着く先は同じ(死)って言いたいの?とかそんな感じで、結局最終的に何をどう描きたかったのかというのがわかりにくい(さらっと描きすぎている)のでどう判断したらいいのかなと思いました。

一人の人間の人生を通して生き方を考えるにはいい映画だとは思うんだけどちょっとあっさり描きすぎかもね。
せっかくのファンタジーな設定が結局やってんのは普通のことすぎてあまり活かせていないような気もするし、なんかどこか惜しいんだよねえ・・・もしかしてCGや特殊メイクを駆使して美しいブラピを撮りたかっただけか?みたいな気も少しする・・・。
ところどころ印象的なセリフはあるんだけどさ、ベンジャミンが若返っていく以外に何が数奇なのかがよくわかんないんだよ・・・。正直、ベンジャミンが惹かれるあの女もどこがよくて惹かれているんだかわかりゃしない・・・(それはフォレスト・ガンプの時もそうだったからまあ脚本家の趣味か・・・?)

んー・・・判断が微妙だなあ・・・悪い映画じゃないんだけど必ずしも絶対オススメ!とも言い切れない( ̄▽ ̄;)

あ、ただ冒頭のボタンはなるほどアレ(謎)の伏線かぁ~とわかったらすごいなと思ったし、うるさすぎないCGで幻想的な画にはなっていたと思うし、そういう意味でけっこう演出は地味~に凝ってるな~とは思いました。
・・・でもただそれだけのような気もするなぁ・・・個人的にはこれだったら「フォレスト・ガンプ」のほうがいいかもなあ・・・デビット・フィンチャー監督なのになんか棘とかなさすぎんだよ、老いたなって感じ( ̄▽ ̄;)

# パンフレットは700円・・・だったかなあ。渋い緑色なんですけど、中身は写真いっぱいでまるで写真集のよう。文章もいっぱいでちょっとしたシネマフォトブックですな。情報量はかなり多いです。

「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」関連サイト
『ベンジャミン・バトン』オフィシャルサイト 数奇な人生のもとに生まれた男の一生

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マグダレンの祈り


評価 : ★★★★
(2003/10/11 イギリス/アイルランド/アミューズピクチャーズ 118分 R-15指定 原題『THE MAGDALENE SISTERS』)

前を見続ける、何があっても。

アイルランドの修道院。
3万人の少女たちの隠された真実の歴史。

24日に新作映画を映画館に観に行く予定なんだけど、それまで放置もアレなんでGyaOで観た映画の感想を書いておきます。
ある意味とても衝撃的な映画だったんで年明け1回目に書くような内容の映画ではないと思いましたが、映画としては非常に深いものがあるし女優さん達の演技は素晴らしいし、この内容に目をそらすのもまた違う気がするしね。

内容は、1964年のアイルランドにある性的に堕落した女性を祈りと洗濯労働によって神へ奉仕して罪を悔い改め更生させる目的で作られたマグダレン修道院へ、従兄弟にレイプされた罪で親に連れて来られたマーガレット(アンヌ=マリー・ダフ)、その持って生まれた美貌で周囲の少年の目を惹きつけてしまうことが罪とされて孤児院から連れてこられたバーナデット(ノラ・ジェーン=ヌーン)、未婚の母となったことが罪として生まれたばかりの子どもを神父に取り上げられて親に連れてこられたローズ(ドロシー・ダフィ)の3人の女性が経験する囚人以上に自由のない非人間的扱いを受ける修道院の実態を描いた衝撃の実話を元に描いた物語。俳優ピーター・ミュランの監督第2作目で、2002年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品。(監督本人もちょこっと出演しています)

まず衝撃なのがこれが実話に基づいたものだということ。
それも、このテの修道院は実はいくつかあったようなのだけれども、最後の修道院は1996年まであったということ。1996年って言えば、つい最近ですよ?こんなことが現代で許されるの?
性的に堕落って言っても、ここに送られた女性は創立当初に想定されていた娼婦などではなく、どう考えても不当な理由で連れて来られたに過ぎないのに反論は一切許されず人間的扱いをしてもらえないなんて。
カトリックがどうのこうの言う気はないですが、あんな不当な理由で「家の恥」として親が子どもを手放してしまうもんですかね?
そしてそこまでして守らなければいけない宗教観や家って何なの?
これって守るべきはずの親が、子どもを闇に葬ってるのと同じだよね?
そしてもともとは娼婦を更生させるはずの施設だったというマグダレン修道院の中では、ちょっと頭のゆるいクリスピーナ(アイリーン・ウォルシュ)をおそらく騙して性的関係を結んだ堕落した神父、お金が何より大事で気にいらなければ神の名のもとに連れて来られた女性たちを虐待しまくるシスター達・・・あんたらのほうが精神的に病んでるから更生が必要だよとしか思えない。
・・・・・もう、おぞましいとしか言いようのない内容でした。
これがまた最近まで実際にあった実話だっていうんだからもう有り得ないよね。日本に生まれてよかったよ・・・。

この映画は公開当時、バチカンから抗議を受けたそうです。
まあ内容が内容だけに全ての神職者があんなのじゃないだろうからそりゃ抗議も受けるだろうねって話ですけれど、3万人もの少女達が不当に受けた悲しみと絶望、そういう実態が実際あったということに目を背けてはいけないような気がします。

アイルランドの映画ってあんまり観た記憶がないので、この映画に出ている女優さん達も知らない人が多かったんだけど、もうセリフを言わずとも表情だけで語れる女優さん達と、残酷な内容とは裏腹に美しい自然描写、批判に傾いているがゆえに淡々としているのにドラマ性もある一本筋の通ったストーリー展開・構成・編集、どれも素晴らしいものでした。そりゃ受賞もするわ。
ただ内容が内容だけに万人にオススメできるものではないと判断して★4つ。

# 関連サイトは既に消滅しているのかGoogle検索しても出てきませんでした。

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ハッピーフライト


評価 : ★★★★
(2008/11/15公開 日本/東宝 103分)

ヒコーキ、飛ばします

11月21日にポイントと引き換えに無料鑑賞。
マイカルのサイトを見るまで知らなかったんだけど、今のTポイントのシックスワンダフリー(6本観たら次回は無料)のサービスって2009年の6月で終わるんだね!次からは別のポイントサービスになるとか・・・サービス移行とかめんどくせーってか、カードばっかり増えるこの社会の仕組みはなんとかならんか?なんでもかんでもカードカードカードって、持ち歩きのカード多すぎ・・・( ̄▽ ̄;)

ま、それはおいといて映画について・・・。

内容は、機長昇格を目指す副操縦士の鈴木和博(田辺誠一)と厳しい試験教官原田典嘉(時任三郎)、国際線デビューのキャビンアテンダント斎藤悦子(綾瀬はるか)とベテランキャビンアテンダント山崎麗子(寺島しのぶ)、グランドスタッフの木村菜採(田畑智子)などなど、様々な空のプロフェッショナルのスタッフがANAホノルル行き1980便のフライトを軸に織り成す人間ドラマと各ポジションの仕事ぶりを笑いと感動をまじえて描いたストーリー。

宣伝であんなに綾瀬はるかがクローズアップされていたので彼女が主役かと思っていたら微妙に違っていたのであら?と思いましたが(パイロット、キャビンアテンダント、グランドスタッフ、オペレーションコントロールセンター、管制塔、整備士のそれぞれがクローズアップされているので特に誰か一人が主役というわけではなかった)、全体的にはあれだけの人と仕事内容をわかりやすくまとめているしテンポもよくて面白かったです。
ただ、あの仕事って華やかそうに見えるけどけっこう大変なんだなという以外は後に心に残るものは特別何にもないので(そういう意味では矢口監督らしい映画っていうよりフジテレビのドラマっぽい映画かなあと思う)なーんにも考えないでちょっと笑ってみようかなっていう感じで観る映画だと思います。

撮影協力したANAは画面に出まくりですね。
大きな飛行場なのにANAの機体しか映らないってありえなくね?(笑)
まあ、いい宣伝になっているのでしょうけれど、映画と同じ飛行機に乗るのは嫌だと思っちゃいました・・・乗務員としても客としても絶対嫌( ̄▽ ̄;)

あと、登場人物背景をパンフレットにたくさん書いてあったんだけれど、あれは映画中では全然出てこなかったのでその伏線を活かしたいのであればもう少し時間を延長して見せる必要があったかなあ・・・まあなくてもストーリーとしては成り立ってはいるのでいいんだけれど。
でも知ってるほうが面白い(というか納得できる)ような設定なんかもあるので、やっぱりちょっと惜しいかもなー。
ん~、その点を考えると個人的には可もなく不可もなくという感じ?

そーいえばANAのサイトを見てたらこの映画のサイドストーリーが2本あって、11月の奇数便で上映してたらしいですね。DVD発売した時に特典映像で入るのかな。

# パンフレットは表紙が飛行機になってる(って意味わからないな( ̄▽ ̄;))横長小型サイズ。登場人物の背景や、たくさんでてくるチョイ役の人まで書かれてます。

「ハッピーフライト」関連サイト
映画『ハッピーフライト』公式サイト

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容疑者Xの献身


評価 : ★★★★☆
(2008/10/4公開 日本/東宝 128分)

その愛は、解けない

ガリレオが苦悩する、その謎とは?

10月15日鑑賞。(今はいつ・・・?)

なるほどね、だから「容疑者Xの『献身』」なのか・・・。 ラストにはすべてがつながってタイトルそのままの内容だったということがわかります。
「ガリレオ」というタイトルを出さないあたり、力の入れ方が違うなとは思っていましたが、石神(堤真一)に焦点をあてた映画にしてたからなのかな。

そういうわけでかどうかはわかりませんが、今回はドラマ版のように、それは必要なのか?と毎回思うような変な数式(あれ毎回書いてるけど書きながら解くような意味あるの?画的にあったら面白いだけ?)を書きなぐりながら推理の答えを導き出していくシーンはなく、ただ静かにストーリーが進行していくのでテレビ版のようなノリを期待すると裏切られます。
でも湯川(福山雅治)の人間的な一面を垣間見られたり映画的な作り(演出)になっていたので、いい意味で裏切られたかも。

内容は、貝塚北警察署管轄内で顔を潰され指も焼かれて指紋を消された男性の死体が発見され、内海薫(柴崎コウ)と草薙俊平(北村一輝)が、被害者の別れた妻・花岡靖子(松雪泰子)へ聞き込みに向かうのだが彼女は娘と映画館にいたという完璧なアリバイがあったため、“ガリレオ”こと湯川学(福山雅治)に相談を持ちかけてみたら、偶然にも靖子のアパートの隣に住む高校の数学教師・石神哲哉(堤真一)が、湯川の学生時代の親友だったことが判明。石神は湯川が自分の知る限り本物の天才とは彼のことだと評するほどの頭脳の持ち主だったのだが、やがて湯川は石神がこの事件に関わっているのではと疑念を持ち始め・・・というミステリー。

はー、松雪泰子と堤真一はうまいなー、観てて安心できる役者だー。
松雪なんかこの前観たのってデトロイトメタルシティだから真逆すぎ・・・本当に同じ人( ̄▽ ̄;)?
で、劇中で、石神(堤真一)が「湯川(福山雅治)、君は相変わらず若々しいな、羨ましいよ・・・」というセリフがあるんだけど、ホントに福山は若々しいね。ホントに年を経ているのか・・・?
(まあ、男性は女性と比べて特に老ける速度が遅い気がしますが)

それにしても堤真一はいい役者だわー。
彼は森田芳光監督の『39~刑法第三十九条~』の時から注目しだした人だけれど、今回はこれまた役に深みが出たというか・・・。本来、彼はガタイがよくてドンと構えたような雰囲気が似合うはずなのにボソボソ喋る抑えた演技のせいか老けて疲れた感じがよくでてたし。特に「僕には友達はいないよ」と「この事件の真相を暴いたところで誰も幸せになれないんだよ」というセリフは印象的でした。
あと、天井一面に出てくる四色問題。あれは、石神の内面を表しているようで実に面白い。
ただ、あんな大きな犠牲(謎)を払ってまでなぜ?という答えとして、湯川が「石神は、容姿を気にするような人間ではなかった。僕はあの瞬間に気づいたんだ。彼は恋をしている、とね」というセリフにはイマイチ賛同できるようなできないような感じがしましたが・・・。
なんかな~・・・「恋」とはちょっと違う感じがするんだよなあ~、「家庭」とか「家族」とか「仲の良い親子の平穏な日常」とかそういう身近な幸せへの憧れの気持ちのほうが強い気がする。お隣の生活音を聞くことで自分もその一員になれているような幸福感があったのではないかと・・・あぁ、うまくまとまらないな、自分で何を書いているんだかわからなくなってきた( ̄▽ ̄;)
原作だとそういう感情より「恋」の感情のほうが大きいのだろうか?時間があれば一度読んでみたいかも。

んー、いろいろ書きたいけれどこのテの作品はどこまでネタバレしていいのかわからないからなぁ~。
いろいろな意味で観る価値ある作品だと思うのであまり事前に内容に触れずに純粋に観てもらったほうがいいかもです。

しかし。
とっても深みのあるいい作品なのに、後に残るものが何もないのが残念。
なんで何も残らないんだろう?
切なさとか運命とか才能はあっても運・不運で人生これほどまでに違うのかとかそういう人間が普段向き合わないような面と向き合うこととか真実を暴くことは必ずしもいい結果ではないとか愛っていろんな意味で罪だとか幸せってなんなんだろうとかいろいろ考える要素は充分だし、丁寧に作りこまれている作品だとは思うんだけど・・・ん~、全体的に地味だからかなあ・・・?
ストーリー的にはテレビでやってた科学(物理?)実験とか関係ない話なのでわざわざ映画にしなくてもテレビの2時間スペシャルでもいいんじゃ?みたいな地味~な話だもんな~。
それともテレビのような遊び的な要素を排除してるから、テレビドラマの先入観を裏切られてるからかなあ?
宣伝ポスターには福山&柴崎を前面に押し出してるけど、実は堤&松雪がメインの映画になってるからかなあ?
個人的には好きな映画なんだけどねえ・・・。

あ、KOH+の主題歌『最愛』、この映画にぴったりでよかったなあ~・・・。
テレビ版の『KISSして』とは違ってバラードなんだけど、歌詞も曲調もぴったりしっくり当てはまります。
ラストの堤真一の慟哭にかぶせると涙が止まらないでしょう~!

# パンフレットには原作者コメントやテレビドラマ版解説も入ってます。

「容疑者Xの献身」関連サイト
容疑者Xの献身(映画)
東野圭吾『容疑者Xの献身』特設サイト|文芸春秋
東野圭吾ガリレオシリーズ特設サイト『倶楽部ガリレオ』|文芸春秋

映画版も文芸春秋版もどちらにも四色問題が出てきます。
一応、解いたけど(そして文芸春秋のほうではプレゼントの壁紙とスクリーンセーバーももらったけど)「美しく」解くってどうするんだろうね?文芸春秋版の四色問題のQ4の美しい解き方がさっぱりわかりません・・・_| ̄|○

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パコと魔法の絵本


評価 : ★★★★☆
(2008/9/13公開 日本/東宝 105分)

子どもが大人に、読んであげたい物語。


10月1日鑑賞。(そして今日は12月・・・)

一応、前評判は聞いていたし、この監督の他の作品(「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」など)も好きだし、予告を観て面白そうと思ってチェックしていた作品でしたが、まさかあんな映画だとは。
なんというか・・・これってこの監督の集大成?って感じかなあ。
間違いなく今年観た映画のベスト5に入る作品だと思う。

内容は、変な人ばかりが集まっている病院を舞台に一日しか記憶がもたない少女パコ(アヤカ・ウィルソン)と誰にも心を開かない偏屈ワガママジジイ大貫(役所広司)との奇妙な交流を中心に、パコがいつも読んでいる絵本「ガマ王子VSザリガニ魔人」を病院の医者・看護婦・患者でお芝居にして見せてあげようとする物語。

すごい原色、極彩色のオンパレード。
CGアニメも使いまくり。
脚本は、無理に無理なお笑いやCGを挟んだりとか、ハッキリ言ってあんまり上手じゃない。ファンタジーなようでちょっとグロかったりもするし。舞台劇のような展開なので(というか、もともと舞台劇だったらしいというのを最近知ったけど本当なのかな?)、それが苦手な人はついていきにくいかも。
でも、個人的には嫌いじゃない。ちゃんと笑えてちゃんと泣けた。あんなフザケた映画なのにあんなキレイな涙を流させる(感動できるという意味)ようになってるなんてすごいかも。
展開とオチがちょっとアレだけど・・・あの阿部サダヲは反則だよなぁー(^^;

あと、最近はCGがうるさすぎる(技術がすごいだろー的にどうでもいいような部分にまでCG使いまくりという意味)映画が多いんだけど、この映画はあんなにCG使いまくりなのに気にならなかったな・・・きっとこの映画の中心が「童話」だからなんだろうけれど。こういう絵本のような話はこのくらいゴテゴテとCGでデコレーションしまくってやらないと逆にダメかもしれない。ハリウッドファンタジーとはまた違う日本製ファンタジーを見せてもらえてなんだかいい意味で期待を裏切られた感じ(笑)
あ、童話っていうわりには子ども向けじゃなくてどっちかというと大人向けの映画でしたけどね(登場人物が一癖も二癖もある人ばかりとか、それぞれが複雑な事情を抱えているとかいろんな意味で)。
ストーリーはべつに複雑じゃなく、どちらかといえばわかりやすすぎるほどに簡潔です。そういう意味ではサックリ観られると思います。
まあ、あの世界観にハマれる人なら好きになれる映画じゃないかな、観る人を選ぶ映画だとは思うけれど。人によってはついていけなくてドン引きするかもしれないけど(謎)、個人的には好きな映画でした。

・・・しかし隣にいた親子の子どものうちの一人(小さい子のほう)が途中から「怖いよー!」と大号泣してて集中力が途切れるっての・・・(-"-;
まあ、あの映像は怖いかもねぇ(小池栄子が最初誰かわからないくらい怖すぎだったし)・・・親も連れてくる映画を選べっての・・・っていうか平日のど真ん中の真昼間になんで小学生がいたのかが謎すぎるんですが???

# パンフレットは~・・・・・・・・(略) ※後日追記予定。

「パコと魔法の絵本」関連サイト
パコと魔法の絵本

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スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師


評価 : ★★★★
(2008/1/19公開 ドリームワークス/ワーナー・ブラザーズ/アメリカ 117分 原題『Sweeney Todd:The Demon Barber of Fleet Street』R-15

いらっしゃいませ。そして、永遠にさようなら。

2月6日に観てきました。
ゴールデン・グローブ賞を受賞していたりアカデミー賞主演男優賞にノミネートされちゃっているわりにはグロいと評判だったけれど、はぁ、なるほどね~・・・まあ、R-15指定になるのは当然だろうなー。
Yahoo!で中途半端~な評価(3.54)しか出てなかったのも両極端の賛否両論が多いのもわかる気がしました、まさに観て納得。

内容は、19世紀のロンドンのフリート街で美しい妻と生まれたばかりの娘と幸せに暮らすベンジャミン・バーカー(ジョニー・デップ)が妻に横恋慕したターピン判事(アラン・リックマン)の陰謀によって無実の罪で流刑にされてしまうのだが、15年後に船乗りアンソニー(ジェイミー・キャンベル・バウアー)に助けられてスウィーニー・トッドと名を変えて街に戻ってくるところから始まる。しかしパイ屋の女主人ミセス・ラペット(ヘレナ・ボナム=カーター)から妻は自殺し、娘はターピンのもとで養女にされ幽閉されているという現状を知らされて絶望したトッドは理髪店を再開してターピンへの復讐を誓い・・・というサスペンス・ミュージカル。(若干ホラーテイストあり)

あれは血しぶきドバーッ!とかおどろおどろしい雰囲気とかミュージカルとかゴキブリがうろつきまわる不衛生な環境が画面の中で繰り広げられているのを目にしても大丈夫とかそういう耐性がないと受け入れられないだろうなぁ・・・とにかく万人に受け入れられるタイプの映画ではないです。ちょっとでも苦手要素がある人はやめたほうが無難かも・・・。
おいらもハッキリ言って他人にオススメできるかと聞かれると困るんだよなあ・・・よく出来てはいるんだけど、正直に言って心に残るような「いいお話」ではないんだよね・・・こういう雰囲気が好きな人にはオススメできるけど普通の人にはすすめられないなー、特に妊婦さんには胎教に悪いよーと言ってしまうかも・・・(謎)

おいらはそれなりの覚悟をして行ったからかそれともすでに今まで観てきた映画で麻痺しているからか(?)全然平気でいつグロくなるんだろうとドキドキしている間に終わってしまい、後から思い返して「あぁ・・・フツウの人はこの映像がダメなのかー」と思いました・・・どうしよう、おいら、人として・・・_| ̄|○  
でも、だいたい血が「真っ赤なインク!」って感じの色で不自然に赤すぎるし、冒頭の血にいたっては明らかにCGだしさ!それにグロいって言ってももっとグロくて観るにたえないほどのえげつない映画は他にいっぱいあるしさ!(←どういう言い訳?)

ストーリー自体は先読みできてしまう展開をしていくからべつにどうってことないんだけれど、登場人物の演技力と全体の薄暗いどことなく寂しげな影を背負った雰囲気と、ある意味スゴイ演出(謎)に助けられていてよく出来てました。あのミセス・ラペットの叶わぬ妄想が色鮮やかなのもいい演出だったよなあ~、コミカルにさえ見えるんだけどそれがかえってカワイソウな感じが強調されて。
それにミュージカル原作の映画でもこんなに歌ばかり出てこないよなってくらい8~9割くらいミュージカル(セリフのほとんどが歌)で貫いているのと、歌自体がよく出来ていて曲調も歌詞も映像にぴったりと合っていたので(歌に関しては上手いかどうかは微妙かな~子どもが一番上手かった気がするし・・・充分に聴けるレベルではありますが他のミュージカルのほうが上手いかもしれませんけど)個人的にはよかったと思います。
ただ一曲I'll steel you, Johanna~♪(君をさらいにいくよ、ジョアナ~)っていう歌がね、もういいじゃんってくらいしつこく繰り返されて頭に残りすぎるのがちょっと・・・いいよ、若者の一目ぼれの歌なんてどーでも・・・( ̄へ ̄;)

あと、ラストの終わり方がちょっと・・・。いや、あれはあれでいいんだろうけどさ。多分、ラストをあのカットで終わらせたくて作ったんだと思うくらいラストは「あぁ・・・やっぱりねぇ」って感じで終わるんだよ(伝わるかな( ̄▽ ̄;))
でも、結局、あの人とあの人とあの人はその後どうなったの?ってのがあって、それはもしかしたらわざと見せないようにしたのかもしれないんだけど(そのほうがラストのカットが芸術的にさえ見えてくるというか活きてくるからね)、なんとなーく端折られた感じがするんだけどどうなんだろう・・・?
まあ、このテの話はキレイに終わりすぎてもイマイチになるからかな・・・?
(・・・よく考えたらどっちにしたってキレイな終わりではないか・・・( ̄▽ ̄;))

あ、それと、フツウの人はミンチやミートパイが食べられなくなるかもです・・・おいらは平気でしたけどダメだという人もいたようなので・・・理由前半に一つと後半に一つでてきます・・・おいらはどっちかっていうと前半で「うげぇぇぇ、食品衛生法とかないのかっ、この国はっ!? Σ( ̄ロ ̄lll)」と思いました・・・後半のはセリフと映像でなんとなく示唆するけどそのものずばりが出てくるわけじゃないから~・・・あ、いや、粗引きのアレ(謎)はでてきたか( ̄▽ ̄;)(謎)

それにしてもあんなにダークな雰囲気の青っ白いメイクが似合う二人ってそうそういないんじゃないかってくらいピタリとハマっていたよなあ・・・コスプレ(?)似合い過ぎ・・・(笑)
あとどうでもいいんだけど、「ハリー・ポッター・・・?」って思うくらい画質とか俳優が被るのですが気のせい・・・?
まあね、ヘレナ・ボナム=カーターはティム・バートン監督映画では常連なので(結婚はしていないけれど一緒に住んでるし2人の間には子どもも2人いるし)ともかくとして、アラン・リックマンとティモシー・スポールが揃ってしまうとおいらの目にはどうしてもハリーっぽく見えるんだよなあ・・・映画全体のカラーもあんな感じだし。

あ、そうそう、パンフレット読んで「へえー」って思ったんだけど、スウィーニー・トッドって伝説の人物のようですね。どこまで史実なのか知りませんが、そういう殺人鬼はいたといかいう話のようで(ただし実在であるという確認はとれていないようなので都市伝説かもしれないとか?)それがこの題材になったようです。
本作品は、ティム・バートン監督×ジョニー・デップという名コンビ6作目のタッグで話題になりましたけれど、以前にも「スウィーニー・トッド」というタイトルでアルバトロス配給で1997年に映画化されているみたいです。おいらは観ていませんがストーリー概略を観る限りでは、ある宝石商を追ってきた人がトッドの店でその宝石商が消息を絶ったのをつきとめて調べてみると他にもトッドの店で消息を絶った人が次々にいることがわかって猟奇事件へと発展~とかなんとかいう話らしいので今回のとは若干違うみたい。・・・まあ、内容が内容なので特別観たいとは思いませんが( ̄▽ ̄;)

# パンフレットは700円。けっこう分厚いです。役者インタビューや音楽解説や伝説背景など盛りだくさんの内容ですが、キャスト紹介ですでにネタバレと思える配役紹介がそのまま書かれているので買う人は観てから読むほうが無難でしょう・・・。あと、子役の紹介は入れてくれよ~、ちょい役じゃなくてキーパーソンなんだからさ~!(゚Д゚)

「スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師」関連サイト
スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師

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ALWAYS 続・三丁目の夕日


評価 : ★★★☆
(2006/11/3公開 東宝/日本 146分)

昭和34年、日本の空は広かった。

会いたい人がいる。待っている人がいる。

なんだかんだで去年の11月28日の夕方に以下を書いていたにもかかわらず、文章推敲のために保留にしたまま年をまたいでの記事公開になってしまいましたが( ̄▽ ̄;)

※ この記事は公開順でトップに来るよう本日付け公開にしていますが、後日、公開日時を執筆日時に修正して2007年に鑑賞したことがわかるようカテゴリ修正します。

金曜がレディースデーの映画館で11月9日に観てきました。
なんか大ヒット上映とかであちこち混んでいるという噂だったのでわざと一番ガラガラそうな映画館に行ったのですが(ォィ( ̄▽ ̄;))、意外に客が入っていてびっくりしたよ・・・もう何年も昔のことだけど、おいらを含めて客2人とかいうことがあった映画館だったので絶対空いてると思ったんだけどなぁ( ̄▽ ̄;)
(※ 何を観たかは前作の『ALWAYS 三丁目の夕日』の時にも書いたのでわかる人はわかるでしょうが、わからないけどどうしても知りたい人はカテゴリーから検索してください(笑))

内容は、前作の最後の昭和33年大晦日から数ヶ月経ち、東京オリンピックの開催が決定して高度経済成長期に向かう昭和34年の春の東京下町の夕日町三丁目を舞台にそこで暮らす人々の人間ドラマを描いた西岸良平原作の漫画の映画化の続編。経営が軌道に乗り始めていた鈴木オートでは事業に失敗した従兄弟の娘を預かることになったり、前作で黙って去って行ったヒロミ(小雪)を想い続けつつ淳之介(須賀健太)と暮らしていた茶川(吉岡秀隆)のところへ再び淳之介の実父である川渕(小日向文世)が息子を連れ戻しにやって来たことや給食費の滞納問題がきっかけで安定した生活とヒロミとの生活を取り戻せるように一度はあきらめていた芥川賞受賞の夢に向かって執筆を始めたのを町ぐるみで応援したりするのだが・・・。

前作がほとんど「おおおーっ、神!!(゚Д゚)」といえるほどストーリーも当時を再現するCG演出もうまく出来た作品だったので(あの時代を知っている人にはところどころ違和感を感じるところはあったかもしれないが、あの時代を知らないおいらからしたらなんとなくノスタルジックというか古きよき時代というかそういうちょうど高度経済成長期に向かう直前で未来に希望が持てるような「あの頃はよかった」という時代の雰囲気をうまく捉えて表現していたと思う)、続編となるとそれを越えるかどうかってのが勝負だよなあ。そういう比較ってのは続編の宿命だと思うんだ。他のどの映画と比べて、というより、前作と比べて、というのはけっこうハードルが高いんです。だいたいそうでしょ?前作の評判がよかったから続編が作られるわけだし。
で、おいらの評価としては・・・ぶっちゃけ、この続編は残念ながら前作を越えてません・・・まあ、アレを越えるのは正直難しいだろうなってことはおいらも観る前から予想はしてたんで特別がっかりもしてませんが( ̄▽ ̄;)

多分、前作を前編として今作を後編としてセットで1本だと考えるほうがいいのかも。もともと続編として作っているからか、登場人物の相関がわかるような説明とかも一切ないのでこれだけ観ても多分よくわからないと思うし。

あくまで個人的な感想ですが、今作のおいらの感想は一言でまとめちゃうと「残念」。
なんとゆーかもう本当にいろいろなところが残念なんだよなあ・・・多分、前作が素晴らしかったので期待が高すぎたって面も大きいと思うんだけど。

例えば街並みのセットとかたばこ屋の「美智子様、御懐妊」とかの貼紙とかの時代の空気を感じさせる細かい小道具はそれなりに頑張ってると思うんだけど、こちらは前作にあった昭和らしさというか未来への活力ってのが薄まってる気がするんだよね・・・そのあたりが弱いのかなぁ。
あのなんともいえない「昭和」という勢いやパワーや全体から感じられるあの時代の空気感が薄い!べつにあの時代でなくても、現代に置き換えてしまってもOKなほどに薄いのは残念過ぎるよ・・・それだけでもかなり魅力半減と言えるでしょう。ストーリーにも期待してるけどあの時代のレトロな良さを期待してる部分もあるわけだから。
CGが前作に比べて粗いのも理由かもしれない。あれは致命的だなー・・・ちょっと浮きが激しいコマがあって映画の世界より現実に引き戻されている自分に気づいてしまったので。
それと、淳之介(須賀健太)が育ち過ぎていたってのはこの際置いておくけど(もうあれは子役使ってたらもうしょうがないですよ、成長期の成長は止められないからねぇ( ̄▽ ̄;))、エピソード詰め込みすぎな上に登場人物がちょっと喋りすぎなんだよな・・・前作はもっと丁寧に作られていて、場の空気読め、みたいな・・・うーん、うまく言えないけれど雰囲気で知れというか行間を読むっていうかそういう演出がほどよく効いていて感動を誘ったと思うんだけど、今作は新しい人も含めて登場人物が多いわりにそれぞれのエピソードはさほど丁寧に描かれていなくて人物描写が浅く全部セリフで喋らせちゃってるんだよ。だいたいどのエピソードも先の展開が読めるんだけどさー、それをわざわざセリフにしてしまうことでもうそれは「お約束」になっちゃうわけで、そこがもう残念極まりないんだよね。お金で買えないモノって何だろう?とか家族って素敵だとか人は変わったり変わらなかったりするんだよね(謎)という深いテーマが根底にあるのにそれを活かしきれてないあたりが非常にもったいないなーって思いました。

あ、あとー・・・冒頭のシーンは「え?なんで?これ三丁目の夕日だよね?」だったんだけどさ・・・(謎)
まー、あれは後でつながってそういう演出かーってなるんでいいっちゃいいけどちょっと趣味に走り過ぎじゃねーの( ̄▽ ̄;)?あの演出はたとえそれが監督の遊び心だったとしても、たとえあのTOHO SCOPEが使いたかったとしても、一部のファンはイマイチに思うだろうねぇ~。作品内容を考えたら、特別必要なシーンじゃないからねぇ・・・多分、この監督の以前の作品の「リターナー」がイマイチ受け入れられない人ならまず完全にダメだろうなぁ~。山崎貴監督はせっかくALWAYSで化けたよ成功したよって言われたのに結局根本はリターナーの頃から進歩なしって言っちゃってるようなもんだしなー。(多分、監督本人はあの演出が好きなんだろうなあと思うけど・・・) 
というわけで、あのつかみはおいらはOKだったけど、内心では一方で「あぁ・・・やっちゃったのかぁ・・・」と薄々作品の出来を感じたのでありました・・・あの瞬間に期待値MAXから2くらい下がって「こりゃ前作は越えないな・・・」と悟ったからなぁ( ̄▽ ̄;) 

まあ、不満は多々ありますけれど、それなりによく出来てはいますので決して観て損ということはないと思います。ただ、観るなら前作とセットで一本と考えて観たほうがいいですね。これと前作を分けて考えるとやっぱりちょっとガッカリしちゃうと思います。
おいらはガッカリした口なので(笑)、評価は細かく言ってしまえば★3.7~3.8くらいなんで四捨五入で★4にしようか迷いましたが、やはりここは事前期待値が冒頭でダウンしたことを加味して切捨てで★3.5ということで・・・これを甘いと見るか辛いと見るかは人それぞれですが( ̄▽ ̄;)

# パンフレット・・・年末の大掃除でどこにやったかな・・・?
 まだ記事公開してなかったからパンフ棚には入れていないはずなんだが( ̄▽ ̄;)(捜索中)

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」関連サイト
ALWAYS 続・三丁目の夕日

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ミス・ポター


評価 : ★★★☆
(2007/9/15公開 イギリス/アメリカ 93分 原題『MISS POTTER』)

その恋が私を変え、私の絵が世界を変えた。

「ピーターラビット」の作者ビアトリクス・ポターの恋と波乱に満ちた半生を描く感動作

一ヶ月以上前に観てきました・・・風邪引きだったので書くのが遅くなりましたが( ̄▽ ̄;)

ピーター・ラビットで有名な女流作家ビアトリクス・ポターの絵本デビュー直前~恋と挫折と復活までを描いた伝記モノです。女性向けという噂は聞いていましたが、なるほどたしかに女性向けかもしれません。
少女のような女性が、恋を知り、別れ、大きな試練を乗り越え、やがてたくましい職業婦人として大成していく・・・そういうお話なので。
ある程度、仕事をし、恋をし、結婚を意識したことのある女性なら(ついでにいえば、周囲から見合い結婚をすすめられたりしたことのあるような年齢であればなお)共感できる要素がつまってるんじゃないかなあ。

内容は、まだヴィクトリア王朝時代の封建的な風潮が残り、貴族などの上流階級の女性が仕事を持つことなど考えられなかった1902年のロンドンで、裕福な家庭に育った32歳の独身女性ビアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)が出版社に自分が描いた青い上着を羽織ったうさぎのピーター・ラビットを売り込みに行き、経営者の弟で編集者ノーマン・ウォーン(ユアン・マクレガー)が担当になって、『ピーター・ラビットのおはなし』は出版されるやいなやたちまちベストセラーとなり、絵本をきっかけとして、やがて2人は惹かれあうようになるのだが・・・という一人の女性の半生を描いた伝記ドラマ。

おいらは、ピーター・ラビットは知ってるけど実はあんまり作者のことは知りませんでした。
ついでになぜか実家に一冊だけピーター・ラビットの本があるんだけどそれが絵本デビュー作だということも映画で知った・・・(笑)
・・・なので、描いた絵がアニメーションで動くってのは予告を観て知ってはいたんだけど、まさかあんな出方だと思ってもみなかったもので、冒頭では急に描いた絵が動いたりその絵に向かって喋りかけるビアトリクスを観て、
「えっ・・・もしかしてちょっとイタイ人・・・( ̄▽ ̄;)?」
と思ってしまいました・・・だって人間の友達はいなくて描いた絵が友達とか・・・「じっとしてて」って描いた絵に言っちゃうような人って・・・空想シーンで動くんだったらわかるんだけど、観ている限りではどーもそういう出方じゃないんだよね。周囲の人は正気なんだけど、本人だけが見えている、という感じって言ったらいいのかなぁ・・・起きたまま寝てるの?白昼夢でも観てる?って感じで・・・おいら、最初は冷静な目で観てしまったもんだから映画の世界に入り込むまではちょっと引いちゃったよ( ̄▽ ̄;)
ま、そのあたりは物語に入り込みさえしてしまえば、大人になっても少女のままに夢と空想の力とを持ち合わせた女性としてうまく描いているって言えるんだけど、いきなりアレだったもんで・・・正直びっくり( ̄▽ ̄;)
いや、多分、レニーは「ブリジット・ジョーンズの日記」のイメージが強いから、とか、レニーとユアンって組み合わせは「恋は邪魔者」と同じだなーと思ったら、この組み合わせはどう考えてもコメディ路線なのでどうしてもイメージがね・・・( ̄▽ ̄;)
あと、とんとん拍子に恋愛モードに突入してしまい、とんとん拍子にうまくいってしまうのが、ちょっと出来すぎてない?という感じがしてしまいました。・・・とはいえ、途中でこの恋は突然終わってしまうので出来すぎって言っても途中までですが。
あ~・・・でもラストも出来すぎっちゃ出来すぎなんだよなぁ~・・・そうなんでもかんでもうまくいかないだろうっていうか~・・・そもそもあの映画のラストより後日の説明がなければものすごい純愛物語だった気がするんだけど・・・ま、そうなればそうなったで出来すぎだし、実話だからがラストの締めがどうなったのか説明が入るのも当然か。

なんというか、とにかく美しい物語でした。
湖水地方の風景も素敵だし、この一人の女性の成長ぶりも素敵。
ただ、ちょーっとばかり美しすぎる物語になっているような気がしたので(いやー、そんなあっさり恋人出てこなくなっちゃうの?とか、そんなたちまちベストセラー?とかさ・・・実話でもちょっとうまく行き過ぎな感が( ̄▽ ̄;))、少し評価を下げました。キレイにまとめすぎてあっさりしすぎているようなところもあるしねぇ・・・挫折からの立ち直りすら意外とあっさりだったような・・・(いや、まあ葛藤とかいろいろあるってのはわかるんだけど)。
でも、ほんのりとした優しい気持ちにさせてくれるというか、心穏やかに観られる映画だったのでオススメできるかな~。ただしファンタジー否定派というか、リアリティを追求するような人にはちょっと向かないかも(笑)

# パンフレットは~・・・しまいこんだけどどこかにあるはずなので後日追記予定( ̄▽ ̄;)

「ミス・ポター」関連サイト
映画『ミス・ポター』公式サイト|ウーマン・エキサイト シネマ(映画)
Miss Potter(英語) (←予告動画があります)

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プラダを着た悪魔


評価 : ★★★☆
(2006/11/18公開 アメリカ/20世紀FOX 110分 原題『THE DEVIL WEARS PRADA』)

こんな最高の職場なら、死んでもいい!
こんな最悪の上司の下で、死にたくない!

恋に仕事にがんばるあなたの物語。

これ去年観たかった映画なんですけど、公開時期が産後すぐくらいでそれどころではなく( ̄▽ ̄;)、最近になってやっとDVDで観ました。

内容は、大学卒業後、ジャーナリストを目指してニューヨークへとやって来たオシャレに疎いアンドレア・サックス(愛称:アンディ/アン・ハサウェイ)が、一流ファッション誌『RUNWAY』の編集長でファッション界に絶大な影響を与える人物として誰もが恐れる悪魔のような上司ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)の元で就職することになり、一日中めちゃくちゃ理不尽な命令をつきつけられつつも次のステップの一つと考えて私生活まで犠牲にして働くのだがくじけそうになり・・・というローレン・ワイズバーガーのベストセラー小説を映画化したファッショナブルでオシャレなキャリア・ウーマンにぴったりなサクセス・コメディ。

タイトル通りプラダばっかり着ている人の話なのか?という疑問はさておきとして(おいらは疎いのでよくわからなかった( ̄▽ ̄;))、ファッション業界の一流雑誌を手がける編集の人達の話とあってブランドファッションがたくさん楽しめるのでそれだけでも女性ウケする映画じゃないかなと思います。
ただ、コピーに『恋に仕事に頑張る』って出てたけど、どっちかというといろんなモノを犠牲にして仕事を頑張っている女性の話だったような気がするなあ(笑)

まあストーリー展開のテンポもいいし、なにより悪魔のような上司ミランダを演じるメリル・ストリープの演技がイイ!(※この演技は評価されていて、2006年の全米批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞を受賞しています)
失敗に怒鳴りつけるとかいうんじゃなくて、自分の要求(それがたとえ無茶な要求だとしても)にこたえられない人間は冷たい視線でチラッと見ては切り捨てるというのがまたクールな悪魔っぷりで素晴らしい。嫌味が似合うというかクールビューティーって感じで。この人、『101』でクルエラを演じていた時に最高と思ったけど、またこういう役でも似合うねえ(笑)

そんな悪魔のような上司がこきつかいまくる映画ではありますが陰湿~な話ではなくて、明るくノリのいい後味スッキリの王道サクセスストーリーに仕上がっています。予想通りの展開で予想通りに終わるわりには、あーあつまらないなーもうちょっとひねればいいのに・・・と思うこともないので(まあ、細かいところでは突っ込みどころは多少あるけど)、ツボは抑えているのでしょう。そういう意味では脚本とか演出が上手いのかもね。

でもありきたりで予想通りの展開に進んでいくので評価は3.5にしておきました。
とびきりイイというわけでも悪いというわけでもないので・・・普通だな~って感じで後々記憶に残るような斬新さや印象強いファッショナブルさを期待しすぎるとダメだと思います。

んー・・・仕事に疲れて元気になりたい女性にはオススメかな~。
ただ、ファッションに疎い男性とかにはこの映画の見所の魅力は半減になっちゃうかもしれません( ̄▽ ̄;)

「プラダを着た悪魔」関連サイト
映画『プラダを着た悪魔』公式サイト

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